2017年7月27日21時26分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月27日11時45分にNHK関西からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後9時半ごろ、神戸市中央区の神戸空港近くの海上で、同空港と関西空港を結ぶ高速船「神戸―関空ベイ・シャトル」が、航空機用の誘導灯に衝突した。
この事故で、乗客29人中15人が重軽傷を負い、このうち女性(80)が頭などを打って意識不明の重体という。
神戸海保は、業務上過失致傷の疑いがあるとみて、27日、船内や誘導灯周辺を調べた。
第5管区海上保安本部によると、高速船は神戸市の外郭団体「OMこうべ」が所有する「そら」(定員110人、84トン)で、神戸空港の東側約600m沖にある誘導灯に衝突。
船首左舷が大破し、下部に縦約1m、横約50cmの穴が開いて浸水した。
船は、衝突した誘導灯の東側を通る予定だったという。
意識不明の女性のほか、51~57歳の男女3人が胸の骨を折るなどして入院し、12~63歳の男女11人がけが。
事故後、船は空港北側の桟橋まで進んで着岸し、負傷者は病院に搬送された。
OMこうべなどによると、高速船は神戸空港と関西空港を約30分で結び、1日16往復32便を運航。
事故を起こした船は26日午後9時に関西空港を出発し、同9時半過ぎに神戸空港に到着予定だった。
同9時半過ぎ、船長から「自分自身の位置を見失い、何かに衝突した」と連絡があった。
乗客からも、「船が航行中に何かにぶつかった」と119番通報があったという。
船長は、OMこうべが運航業務を委託している神戸市の「K汽船」の社員。
10年以上乗員として勤務し、今春に船長になった。
これまで無事故で、26日は午後2時から勤務し、事故は4往復目の復路で起きた。
高速船の位置情報を示すレーダーなどの機器は、出航前の点検で異常はなかったという。
高速船は、左舷の前方が大きく壊れていて、海保は、スピードを落とすなどの回避行動を取らずに衝突したとみて、事故の状況を捜査している。
誘導灯は、夜間、飛行機が着陸する際に、光を発して滑走路への進入路を示す設備。
鉄製の柱で支えられて、滑走路の東西の海上に直線上に設置されていて、高さおよそ10m、幅が2.7mある。
今回、高速船が衝突したとみられる誘導灯は、空港から東に最も遠い、およそ600m離れた沖にある。
出典
『高速船衝突、女性客が重体 神戸空港近くで誘導灯と』
http://www.asahi.com/articles/ASK7V7GJWK7VPIHB03W.html
『高速船 回避行動取らず衝突か』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170727/5528441.html
7月27日15時32分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
船長(40)が海保の聴取に、「事故直前は、前方をよく見ていなかった」と述べていることが、捜査関係者への取材でわかった。
ほぼ全速力の約27ノット(時速約50km)で衝突したとみられる。
出典
『衝突の高速船長「前を見ておらず」…15人負傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170727-OYT1T50084.html
7月28日7時16分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、船長は「突然、誘導灯が現れた」と説明。
当時はGPS(衛星利用測位システム)確認をせずに目視で運航していたといい、ほとんど回避行動をできないまま誘導灯に衝突したという。
出典
『船長「突然、誘導灯が現れた」…回避行動取れず衝突か 運航団体社長らが会見』
http://www.sankei.com/west/news/170728/wst1707280022-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。