2017年7月28日20時45分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前10時ごろ、斜里町の住宅で、この家に住む77歳の女性が足裏用のマッサージ器を首にあてて使用していたところ、洋服の襟をローラー部分に巻き込まれ、首を絞められて死亡した。
警察によると、女性が使っていたのは埼玉県川越市の「的場電機製作所」の製品で、女性はローラー部分を覆っていた布を外して、じかに首にあてて使用していたという。
厚労省によると、このメーカーが製造した同じような型のマッサージ器をめぐって、これまでに死亡事故があわせて5件発生しているという。
こうしたマッサージ器は、平成8年に生産が中止されるまで、およそ78万台が製造されているということで、メーカーはホームページなどで使用しないよう呼びかけている。
出典
『マッサージ器使用中に女性死亡』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170728/5592481.html
7月28日23時10分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、マッサージ器は電動ローラー式(幅44cm、縦33cm)。
女性は布カバーを外し、ローラー部分を直接、首に当てて使用していたといい、26日午前10時過ぎ、自宅で意識を失った状態で倒れているのを家族が発見。
病院に搬送されたが、死亡が確認された。
出典
『北海道 足裏マッサージ器、首回りに使い77歳女性窒息死』
https://mainichi.jp/articles/20170729/k00/00m/040/121000c
7月29日10時4分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察の発表によると、女性は布製カバーが外された足裏用の電気マッサージ器を首の下に置き、あおむけで使用中、服の襟がローラー部分に巻き込まれたとみられる。
夫は「カバーを外して日常的に使っていた」と話しているという。
出典
『マッサージ器使用中に服巻き込まれ、女性死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170729-OYT1T50052.html
8月1日23時0分にNHK北海道からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故を受けて、このメーカーの類似の製品でも過去に同様の死亡事故が5件起きていることから、厚労省は、このマッサージ器を使わないよう呼びかけている。
このマッサージ器は、埼玉県川越市の「的場電機製作所」が製造した「シェイプアップローラー2」という製品で、突起がついたローラーが回転し、足裏のこりをほぐす効果があるという。
このメーカーが製造した別の足裏用のマッサージ器「アルビシェイプアップローラー」でも、平成26年までの15年間に同様の死亡事故が5件起きていて、メーカーでは、これまで2種類のマッサージ器について、足裏を含めて一切の使用の中止を呼びかけるとともに、安全装置がついた製品と有償での交換を進めていた。
メーカーによると、事故が起きた2種類のマッサージ器は、平成8年までの13年間にあわせておよそ78万台が販売されていて、このうち交換できたのは1270台にとどまっているという。
このメーカーが現在、販売しているマッサージ器は、カバーを外して使うと停止する装置がついているという。
事故を受けて、メーカーは1日、マッサージ器がどのようにして布を巻き込むのか再現した。
ローラ-を覆う布製のカバーを外した状態で作動させてエプロンを近づけると、ローラーの軸の部分にエプロンのひもが引っかかり、数秒でエプロン全体が巻き込まれた。
巻き込まれたエプロンは、電源を切って両手で引っ張っても、なかなか取り出すことはできなかった。
出典
『マッサージ器死亡 使用中止を』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170801/5704361.html
8月1日17時9分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
製造終了から20年以上がたち、すでに販売会社もないため、利用者の特定は難しいという。
出典
『足用マッサージ器の使用中止促す 厚労省、死亡事故受け』
http://www.asahi.com/articles/ASK814WC7K81ULBJ00D.html
(ブログ者コメント)
以下は、同じメーカーのマッサージ機で起きた過去の死亡事例。
2014年7月2日掲載
2014年6月24日報道 家庭用の足マッサージ機をカバーが外れた状態で背中で使っていて上着をローラーに巻き込まれて死亡、同種事故5件目、取説には注意書きあり
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4053/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。