2016年5月14日12時20分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警が過去5年間に発生した死亡事故を分析した結果、考え事や脇見などで前方をよく見ていなかった「ぼんやり運転」が約6割に達することが、13日、県警交通部の調べで分かった。
事故を招く危険要因は、
▽晴れて気持ちいい
▽早く家に帰りたい
▽まっすぐに伸びる道
の3つ。
カーブや狭い道など、運転条件が悪い場所での発生は少なく、県警は、「走りやすい道」などの気の緩みが事故を招いているとして、注意を呼び掛けている。
2011~15年に起きた、自動車とバイクが第1当事者の死亡事故は、計220件。
うち、59%に当たる129件が「ぼんやり運転」で、原因の第2位で16%を占める交差点の安全不確認を、大きく引き離している。
「誰しも前を見て運転している・・・」。
言うまでもないことのように思えるが、慣れや油断を要因とする脳機能の一時的な低下で、無意識のうちに「ぼんやり運転」に陥り、「前方の状況が頭に入っていないことが起きている」という。
「ぼんやり運転」が引き起こす事故で、最も犠牲になるのが、横断中の歩行者だ。
過去5年間のうちに、47人がひかれて亡くなっている。
特に、ドライバーから見て、右から道路を横切っている人が事故に遭う割合が高い。
横断中の事故に続いて多いのが、センターラインを越えて対向車と正面衝突する事故だ。
「ぼんやり運転」が発生しやすい条件について見てみたい。
県警の分析によると、時間帯で最も多いのが午後5時~同8時。
運転時の状況は、見通しがいい直線を同じ速度で走行。
天候は晴れとなっている。
この時間帯に多い背景として県警が注目するのは、「帰宅時間と重なること」。
県警交通部の安孫子参事官は、「早く家に帰ってゆっくりしたいという思いが無意識のうちに急ぎの心を芽生えさせ、危険要因の見落としを引き起こす」と指摘する。
「直線を走行中」と「晴れ」の条件に共通するのは「運転しやすい」で、不安要素がないが故に、気持ちが緩んで注意力が低下すると見ている。
県警は、県内の運転免許人口をベースにドライバーが事故を起こす割合を調べた結果、「25人に1人」と算出。
安孫子参事官は、「誰でも事故を起こす可能性がある。『自分だけは大丈夫』との意識を捨て、常に緊張感を持ってハンドルを握ってほしい」と話している。
出典
『危険!ぼんやり運転、事故原因の6割 過去5年、「走りやすい道」要注意』
http://yamagata-np.jp/news/201605/14/kj_2016051400312.php
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。