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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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71指定避難所使えず 天井材や照明落下などで

2016519110分 熊本日日新聞)

 

熊本地震を受け、県内に最大562カ所設けられた指定避難所で、計71カ所の建物が天井材や照明器具の落下などで避難場所として使用できなかったことが、18日、分かった。

建物の骨格部分に比べ、こうした天井材などの「非構造部材」の耐震化は遅れており、阪神大震災などでも問題になった。

 

馳浩文部科学相は、17日、「施設を避難所として十分機能させるため、被害を低減する対策を進めたい」と述べ、耐震化を推進する方針を示している。

 

熊本日日新聞が、被害の大きかった県内20市町村に取材したところ、45の学校施設のほか、市町村運営の体育館15、公民館6、庁舎5の計71カ所で建物が損傷。

避難所そのものが開設できなかったり、学校校舎と体育館のうち体育館が使えなかったりした。

 

理由の9割は、天井や壁材など非構造部材の損傷により、内部の安全性が保てなかったためだった。

宇土市や八代市の庁舎のように、建物本体が損傷したり、学校の敷地外に亀裂ができたりしたケースもあった。

 

熊本市では全171カ所のうち30カ所、益城町では全16カ所のうち10カ所で、建物が使えなかった。

このうち、熊本市の小中学校では24体育館が閉鎖となり、避難者は校舎や武道場などで過ごした。

 

災害対策基本法は、避難者を滞在させるための施設として、市町村に避難所指定を義務付けている。

適切な規模

速やかに被災者を受け入れ、物資を配布できる

災害の影響が少ない

車両による輸送がしやすい

などの条件がある。

 

http://this.kiji.is/105832387741499397?c=39546741839462401

 

 

避難所の体育館天井ボードが落下 けが人なし 南阿蘇村

2016428167分 朝日新聞)

 

28日午前6時ごろ、南阿蘇村が避難所として使っている村久木野(くぎの)総合センター体育館で、天井の石膏ボード1枚が床に落ちた。村が明らかにした。けが人はいなかった。

村は体育館を閉鎖し、避難していた住民38人は別の避難所に移ったという。

 

村によると、ボードは長さ1.8m、幅30cmで重さが約2kg。

余震で留め具が緩み、隙間から雨や湿気が入り落下した、と村はみている。

 

http://www.asahi.com/articles/ASJ4X54JCJ4XTIPE02D.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

○今回をもって、一連の情報提供を終了する。提供した情報は下記。

 

① 支援物資配布システムの早期構築が課題 (1/2、2/2)

② コンビニやスーパーなどは2日後には品薄がちだが再開、5日後にはほぼ平常通り

③ 相も変わらずトイレ問題が切実

④ 避難所に段ボールベッドなどが送られ、特に高齢者の負担が低減

⑤ 避難所に組み立て式の間仕切りを設置して、プライバシー保護

⑥ 余震への不安などで車中泊する人が多く駐車場不足が問題化、エコノミー症候群で死者も (1/2、2/2)

⑦ 余震への不安などで屋外で避難生活している人のため、テントが提供された

⑧ 福祉避難所の確保と周知が課題

⑨ 外国人被災者への支援が課題 (1/2、2/2)

⑩ ペット連れ被災者用の避難場所確保が課題

⑪ 電気は本震から5日後にほぼ復旧、送電線が使えない阿蘇地区は全国の電力会社から発電機車の派遣を受けて臨時復旧した

⑫ 都市ガスは全国のガス会社から応援を得て2週間で復旧

⑬ 水道復旧には最長数ケ月、復旧しても水源が地下水だと飲めないことも、病院の貯水タンク破損で治療に支障も (1/2、2/2)

⑭ 下水は地震直後でも少しは使用可能だった? 詳細不明

⑮ 2回連続の大地震は1981年に定められた耐震基準の想定外

⑯ 古い時代の造成地や河川周辺など、地盤に問題がある地域に家屋損壊が集中

⑰ 倒壊した建物と倒壊しなかった建物とを比較検証する動きあり (1/2、2/2)

⑱ 震度7クラスの強い揺れが連続して起きるという想定で自治体が防災計画を見直す動きあり

⑲ 緊急輸送道路113路線のうち28路線50カ所が、陥没や落石、沿道家屋の倒壊などで通行止め、支援物資滞留の一因に

⑳ 指定避難所の1割強が天井や照明の落下で使用できず

 

○ブログ者は、これまで、関東大震災クラスの大地震に見舞われた場合、わが家は全壊するという想定で、対策を考えてきた。

しかし、家が全壊するなら、家具の固定や食料備蓄などしても無駄という気もして、結局のところ、中途半端な対策に終わっていた。

 

それが今回、熊本地震などから学んだ点をベースに我が家の被害を以下のように想定し直し、結果、とるべき対策が見えてきた。

①最大震度は6強。

※県と市の災害想定に準拠。

②家は潰れない。ただ、軒瓦が一部落ちるかも。

※市の防災マップによれば、市の中では地盤は強固なほう。

※家は耐震基準で建築。あの大工さんなら手抜きなし?

③電気は、3日以内に使えるようになる。

※東京湾岸の全火力発電所が停止、大きな損壊なし。点検終了機から順次再稼働と想定。

※在住地は電力優先供給地域で、東日本大震災時でも計画停電対象外だった。

④上水道は、5日以内に使えるようになる。

※市は計画的に水道管の耐震化を進めているらしい。10日ほど前にもその工事を見かけた。

⑤下水道は、3日以内に使えるようになる。

⇒(対策)トイレ用の水を川で汲める場所を見つけておいた。容器も準備。

⑥ガスはLPGにつき、震災直後から使える。

⑦コンビニ、スーパーでの買い物は、3日後から可能。

 

当然、想定外の事態も起こり得るわけだが、それはそれで仕方がない。

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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