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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2016516100分に佐賀新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

クッキングセンター佐賀(佐賀市)に委託している学校給食の異物混入が止まらない。

 

11日以降、三養基郡みやき町の中原特別支援学校と神埼郡吉野ケ里町の東脊振小を合わせて、3日連続でプラスチック片やセロハンテープが見つかり、昨年10月からの累計は9件に上る。

県は再三指導しているが、歯止めはかからず、保護者からは怒りの声が上がった。

 

「怒りを通り越してあきれる。これからも続くのでは」。

相次ぐ異物混入に、東脊振小の保護者は強い憤りを隠さなかった。

PTAは、5月上旬の総会で、町や議会に対し、給食センター建設推進の嘆願書を出す方針を決定した矢先。

「危ない給食を食べさせたくない。一日も早く委託をやめ、給食センターを造って解決してほしい」と訴える。

 

クッキングセンター佐賀の学校給食を巡っては、昨年10~12月に吉野ケ里町内の小中学校でポリ手袋やボタン電池などの混入が相次ぎ、町は一時、給食をストップした。

同社は再発防止策を取って、今年2月に再開したが、直後にゴム片が見つかっている。

 

県はこれまで10回以上の立ち入り調査をし、器具の管理・点検、備品の管理や異物確認を徹底するよう指導。

連日のようにセンターの担当者を呼び、3月末に改善報告書を受理した。

次に金属片などの体に害を及ぼす恐れのある異物が混入した場合、厳正に処分することを予告する異例の指導文書を通知した。

県の担当者は、「短期間でこんなに頻繁に指導した例はない。体に害がないからといって許される話ではない」と指摘する。

 

県の指導を受け、同社は再発防止策を実施した。

異物を見つけやすくするよう金属探知機などを導入したほか、カメラを10台設置して調理工程を管理する。

使っていない器具を、調理する部屋から撤去したり、備品の管理台帳を作ったりするなどしている。

 

クッキングセンター佐賀の小林取締役は、相次ぐ異物混入に「気をつけていた中で発生し、保護者や生徒に大変申し訳ない」と陳謝した。

東脊振小で見つかったテープについては、「透明な状態ではなく汚れていた。調理過程で使っているテープではなく、どこで混入したのかは分からない」と声を落とした。

 

出典

学校給食の異物混入、なぜ止まらぬ

http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/312076

 

 

※以下は、昨年の報道。

201512181115分 佐賀新聞)

 

■揺らぐ「食の安全安心」

 

佐賀県内で今年、学校給食への異物混入が相次いでいる。

公表されただけでも12件に上り、前年の2件を大幅に上回る。

神埼郡吉野ケ里町では、同じ委託業者が繰り返すケースも。

今のところ、学校現場での健康被害が出ていないが、「安心安全な給食」への信頼が揺らぎつつある。

  

■何か入っていないか? 子どもも疑心暗鬼

 

「ハンバーガーの異物混入の報道後から、子どもたちが給食に何か入っていないか探すようになった」と、ある自治体の担当者。

自分たちに身近な食べ物の安全性が揺らいだことが、子どもたちを敏感にさせているという。

 

 

佐賀市や藤津郡太良町の小中学校で牛乳やパン、ウインナーソーセージに混入していたのは金属片。口にした児童がけがをする可能性もあった。

吉野ケ里町の小学校で汁物料理の中から見つかったボタン電池も、健康被害につながりかねない。

  

■12件中4件は吉野ケ里

 

公表された12件のうち、吉野ケ里町内での発生は4件と際立っている。

10月にスパゲティサラダの中から調理時に使うポリ手袋が見つかったのをはじめ、今月14日までにポリ袋片やナイロンひもなどが次々に見つかっている。

 

給食の調理配送業務を受託しているクッキングセンター佐賀(佐賀市)は、異物混入が相次いだ原因について、「ボタン電池の混入経路は調査中だが、ほとんどが調理中の注意不足」と説明。調理作業を記録するカメラの設置など対策を打ち出しているが、歯止めになっていないのが実情だ。

 

町は、混入していた電池を神埼署に任意提出し、安全が確保できるまで給食を中止したが、現段階では、委託先は変えない方針。

町内に自前の給食センターがなく、他に委託業者が見つからないという事情があるからだ。

  

■「外部依存」も一因

 

異物混入が相次いでいる背景には、委託先がなくなれば給食が供給できない「弱み」から、業者に強く指導できないからとの見方もある。

多良町長は、「業者側がそう考えている疑念はある。学校給食は効率より安全性を重視すべきで、保護者に意見を聞いた上で弁当に変更する方法もある。給食センター整備の検討も急がせたい」と話す。

 

県内で給食を民間業者に完全委託しているのは、同町と隣の上峰町だけ。

異物混入を受け、上峰町教委も当面給食を中止したが、「このまま問題が解決しなければ、財政難のため閉鎖した給食センターの再開など、次の対応を考えないといけない」と頭を抱える。

 

子どもたちの食の安全をどう確保するか。

相次ぐ異物混入騒ぎは、原料調達を含めて「外部依存」が進んだ学校給食の現実をあぶり出している。

 

出典

佐賀県内で学校給食への異物混入相次ぐ

http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/260933

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

給食への異物混入事例は2013年の途中から掲載対象外としているが、この事例は短期間に多数集中している点が気になったので掲載した。

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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