2016年9月1日19時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。
車のタイヤのパンクが増えている。
日本自動車連盟(JAF)のパンク救援は、昨年度は36万件余りと、過去最多を記録した。
JAFは、セルフ式ガソリンスタンド(GS)の増加で空気圧点検がおろそかになっているとみて、注意を呼びかけている。
群馬県昭和村の関越自動車道で、昨年9月13日夜、パンクで止まっていた乗用車に大型トラックが追突。
乗用車の会社員男性(20)と無職女性(20)が死亡し、同乗の2人も負傷した。
警察によると、4人は東京ディズニーリゾート(千葉県)から帰る途中で、ハザードランプを点滅させて助けを待っていた。
県警高速隊の登坂副隊長は、「パンクでも死亡事故につながり、高速道路上は特に危険だ」と話す。
JAF(会員数1855万人)によると、昨年度のパンクによる救援は36万1942件。
活動を始めた1963年度以来、最も多く、10年前と比べ5万3506件(約17%)増えた。
車の性能向上で救援総数は10年間で2割減っており、全体に占めるパンクの割合は、10.3%から15.5%に上昇。
発生場所別では、一般道が92.3%で、高速道路は7.7%、
月別では、夏休みで遠出する機会が増える8月が最も多く、3万6494件と、全体の約1割を占める。
JAFは、パンクの増加要因として、セルフ式GSの増加をあげる。
全国のセルフ式GSは、今年3月末時点で9728店と、全GSの3割を占め、年々増えている。
JAFの広報担当者は、「身近な車の点検所であるGSで専門的な知識を持った店員との接触が減り、タイヤの点検回数も減る。その結果、空気圧不足の車が増え、パンクが増える」と話す。
日本自動車タイヤ協会が毎年4月に全国6~7の高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で希望者にするタイヤ点検で、空気圧不足だった乗用車の割合は、13年が19.6%、14年が20.5%、15年が28.1%だった。
JAFの会員調査では、タイヤメーカーが勧める毎月の空気圧点検をしているのは14%だった。
工学院大の中島幸雄教授(タイヤ工学)は、「それぞれのデータを見ると、セルフ式GSの増加がパンク増加の一因と言える」と話す。
「タイヤの空気が減っている車や点検不足が目立つ」。
東京都墨田区の東京スカイツリー近くのGS「百瀬商店」社長の百瀬さん(48)は言う。
最近、1000円分だけ給油し、タイヤの空気圧チェックを頼む客がいる。
普段はセルフ式GSを使うが、空気圧の減りが心配になり、自身でチェックできないため来店するという。
東京都世田谷区のセルフ式GS「シンエネ八幡山」。
日中、12ある給油レーンに、次々と乗用車やトラックが停車する。
店員2人は誘導に追われるが、毎月、空気圧をチェックする近くの自営業男性(62)は、「自分から店員に声を掛ければ、空気圧を測る機器を貸してくれる。使い方を覚えれば操作も簡単」と話す。
店内には、空気圧をチェックする機器がある。
まずは運転席のドア付近に貼られたシールに表示された指定空気圧を機器に入力。
タイヤのエアバルブに機器のホースの先を押し当てると、自動的に指定空気圧に調整される。
タイヤ4本の点検で2~3分程度だ。
副店長の木村さん(54)は、「空気圧に不安があれば気軽に声を掛けて欲しい。もちろん無料です」と話す。
出典
『車のパンク救援、過去最多 セルフ式GS増で点検甘く?』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8Y35RNJ8YUTIL006.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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