2018年8月28日18時42分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
和歌山と大阪を結ぶ西日本ジェイアールバス(大阪市)運行の高速バスが26日夜、渋滞を迂回するため和歌山県内で高速道路を降りたところ、道を間違えて狭い山道に入り込み、立ち往生していたことがわかった。
乗客38人は同社が手配したタクシーなどで運んだ。
けが人はなかった。
同社によると、同県白浜町を午後6時過ぎに出て、午後10時ごろ大阪駅JR高速バスターミナル到着予定の高速バス。
阪和自動車道を走行中の26日午後7時50分ごろ、バスの50代の運転手から「渋滞しているので迂回指示を」と、同社の営業所に連絡があった。
指示を受け、バスは御坊南インターチェンジ(IC)を降りて迂回路の県道に入ったが、運転手は途中で道を間違え、山道へ。
道幅は車が1台やっと通れるほどしかなく、道路脇は崖。
同社によると、バスは車体をガードレールや岩などにこすり、ミラーを破損しながら走行を続けたという。
結局、誤った道を約1km走行し、同県日高川町内で動けなくなった。
乗客は、立ち往生の現場付近で約1時間待機。
同社がタクシー、別のバスを手配するなどして、自宅などへ送り届けた。
運転手は今回の迂回路を走った経験が無く、バスにはカーナビも設置されていなかったという。
大阪府内の自宅へ戻るために乗っていたという女性が帰宅できたのは27日午前1時ごろ。
「ミラーをぶつけても走り続けて怖かった。バスを止めるように乗客から声が上がった。崖から落ちないか不安だった」と、当時の状況を話した。
出典
『高速バス、迂回路間違え山道へ 崖っぷち1キロ恐怖の夜』
https://digital.asahi.com/articles/ASL8X4V9ZL8XPXLB007.html?rm=425
8月29日12時46分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
阪和自動車道が約20km渋滞していたため、男性運転手(50)は御坊南インターチェンジで降りて県道を走行中、道を間違え山道へ入り、約1km進んだ同県日高川町で午後8時ごろ動けなくなった。
乗客は現場で待機後、約700m先まで歩き、約1時間後に迎えに来たタクシーなどで送られた。
山道は崖沿いで、道幅はバス1台通るのがやっと。
カーブミラーにぶつけたサイドミラーが脱落したり、車体がガードレールと接触したりした。
同社は、「乗客に多大な不安と迷惑を掛け、深くおわび申し上げる」と謝罪。
再発防止策として、運転手が進路を間違えたと感じた場合には安全な場所に停車し、運行管理者に連絡して指示を仰ぐように周知した。
出典
『JRバス、和歌山の山道で立ち往生 渋滞迂回で道誤る、乗客は山道歩き1時間後タクシーに乗り換え』
http://www.sankei.com/west/news/180829/wst1808290057-n1.html
8月29日16時43分にNHK和歌山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
バスを運転していたのは勤務歴およそ20年のベテランで、「道なりに進めばいいと思い込んで、道路標識を見落としてしまった」と話しているという。
出典
『JR高速バス 山道迷走し立往生』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20180829/2040000956.html
8月29日16時47分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
阪和自動車道を走行中の午後7時50分頃、男性運転手(50)が「渋滞を迂回したい」と営業所に連絡。
営業所の指示を受け、和歌山県御坊市の御坊南インターチェンジ(IC)で降り、県道を走行して約6km北の川辺ICへ向かったが、途中で高速道と反対の東へ向かう山道へ入った。
バスはその後、警察の誘導で山道を抜け出した。
出典
『高速バスが誤って山道に…道幅1台分、立ち往生』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180829-OYT1T50041.html
(ブログ者コメント)
NHKの現地取材映像などから推察するに、道を間違えたのは、おそらくは以下の場所。
三差路をセンターラインに沿って左方向に曲がるべきところ、同じような道幅の道路を直進したものと思われる。
三差路に差し掛かる前、道路の左上に「高速は左」の標識があったが、夜間、付近に街灯もほとんどないように見える状態下、見落としたものと思われる。
じつはブログ者も、つい最近、同じような経験をしたばかりだ。
そこは、昼間だと何10回も通ったことがある山の中の道で、1か所、どこで右折するのか分かりにくい場所がある。
ただ、小さいながら標識もあるし、普段通っている道だから迷うこともあるまいと真夜中に通ったところ、街灯もなく真っ暗で、ライトを上向きにしていたのだが標識を見逃して直進し、クネクネと民家の間を縫うように走る細い道に迷い込んでしまった。
途中、これは道を間違えたと気づいて停車し、ナビを入れて無事に帰れたが、その時に感じたことは、ライトを上向きにしても、光は下向きよりもちょっと遠くの地面を照らすだけで、正面全体を照らすわけではないということだ。
(4年前に購入したブログ者の車だけかもしれないが)
ブログ者の事例については、スピードを落として走り、そろそろ標識が・・・と注意しながら運転すれば、高さ2m程度にある標識につき、見逃さなかったかもしれない。
しかし、和歌山事例では、運転手の方にとっては初めての道で、おそらくは暗く、しかも、高速道へと案内する標識は高さ5~6mほどの位置にあった。
ライト上向きだけでは、標識をほとんど認識できない・・・・そういった状況だったのかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。