2018年8月25日7時42分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鶴岡市消防本部で先月、急病人搬送の出動指令が救急隊に届かず、現場到着が6分遅れた問題で、救急隊員は現地における携帯無線機の電波状況が悪いことを事前に認識していたことが24日、分かった。
搬送された80代女性は、その後亡くなったが、遅れによる影響はないとしている。
同本部によると、出動指令があった当時、救急隊の4人は、所属する藤島分署近くの保育園で火災の避難訓練を指導していた。
同本部では、外部に出向く場合、車載無線機がある車両に人を残すのが原則だが、当時は誰もいなかった。
通信指令課が急病人の搬送指令を出したが、隊員からの応答はなく、救急車備え付けの携帯電話に連絡しても出なかったため、保育園に電話をかけて出動を命じた。
消防本部が隊員に聴き取りを行ったところ、分署周辺では電波の受信状態が悪いことを把握していた。
同本部は先月20日に事案を発表したが、電波状況の事前把握には触れていなかった。
鶴岡市消防署の渡部署長は、「発表段階では、聴き取り内容を把握していなかった。外部に出向く際は、車両に人を残すことを徹底したい」と話している。
出典
『救急車遅延、電波不良を事前把握 鶴岡市消防本部の隊員』
http://yamagata-np.jp/news/201808/25/kj_2018082500553.php
8月24日9時26分にNHK山形からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
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救急隊は、当時、避難訓練の指導のため分署から150m離れた保育園にいて、電波状態が悪く消防無線が受信できなかったという。
これについて消防本部が聞き取り調査を行ったところ、隊員が「分署の周辺で無線が途切れることを認識していた」と話していることが分かった。
分署の周辺では、以前から無線が途切れることがあり、無線機器メーカーの調査でも非常に電波が弱い状況だったという。
鶴岡市消防本部では、救急隊が外出する際は、電話回線を使った受信端末を備えた救急車や消防車に隊員が待機することになっているが、当時、隊員は誰も残っていなかったという。
鶴岡市消防署の渡部署長は、「指令が出る4分前に救急隊が点検した際は電波に問題がなかったので、大丈夫だと判断した。今後は、車に隊員を残す対応を徹底したい」と話している。
出典
『救急車遅延 消防は無線不感認識』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20180824/6020001577.html
※トラブル発生当時の記事は下記参照。
(2018年07月21日 10:14 山形新聞)
鶴岡市消防本部は20日、急病人搬送の出動指令が救急隊に届かず、現場到着が6分遅れた事案が今月にあったと発表した。
救急隊は事業所に出向いて訓練指導をしており、電波状況が悪く、携帯無線機で指令を受信できなかったのが原因とみられる。
搬送者の病状悪化など、遅れによる影響はないとしている。
同本部によると、出動指令があった当時、ポンプ、救急両隊の計4人は、鶴岡市の事業所内で火災を想定した訓練の指導をしていた。
通信指令課が自動音声で急病人の搬送指令を出したが、隊員からの応答はなかった。
救急車備え付けの携帯電話に連絡しても出なかったため、事業所に直接電話をかけて、隊員に出動を指示した。
同本部は、救急隊が外部に出る際は指令を受ける隊員を救急車に待機させるなどの対策を既に講じたという。
長谷川消防長は、「到着が遅れたことは大変申し訳ない。再発防止を徹底する」と話している。
出典
『救急隊の現場到着、6分遅れる 鶴岡市消防本部、出動指令届かず』
http://yamagata-np.jp/news/201807/21/kj_2018072100438.php
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。