2018年8月24日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構の核燃料サイクル工学研究所(茨城県東海村)で6日、作業員1人にプルトニウムが付着する汚染事故があったことが、原子力規制委員会などへの取材で判明した。
汚染検査でプルトニウムが作業員のあごから5ベクレル、作業着のひざから33ベクレル、それぞれ検出された。
既に除染し、健康に影響はなく、内部被ばくもなかったとしている。
機構では、昨年6月にも大洗研究所(茨城県大洗町)で作業員5人が内部被ばくした事故が発生。
管理体制の不備が問われそうだ。
事故があったのは、研究炉などで使うウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を製造していた作業室。
半面マスクや鉛製エプロンを着用、放射性物質を密閉された状態で取り扱う「グローブボックス」という設備を使って作業した。
その後の調査で、グローブボックスに腕を差し入れるゴム部分に小さな穴を確認、ここから内部のプルトニウムが飛散したという。
グローブボックス前の床面では42ベクレルのプルトニウムが検出された。
作業終了後の検査で1人の汚染を確認。
他に数人が作業していたが、汚染はなかった。
出典
『汚染事故 作業員にプルトニウム付着 茨城・東海村』
https://mainichi.jp/articles/20180824/ddm/012/040/043000c
(ブログ者コメント)
グローブボックスは様々な分野で使われているが、密閉性キープが一番の要点。
この研究所では、どういった頻度・方法で密閉性を確認していたのだろうか?
また、なぜ穴が開いたのだろうか?
一方、メーカーなどから出されている管理上の注意点は?
調べた範囲では、情報は見つからなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。