2018年8月25日7時0分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風20号の暴風雨により、神戸市や明石市など兵庫県内の5市で、火災発生を知らせる「自動火災報知設備」(自火報)の誤作動が計206件あったことが、消防への取材で分かった。
台風などの災害時には、救助にも多くの人員が必要となるため、消防関係者は「誤作動が多いと、災害対応に影響が出かねない」と危惧する。
自火報は熱や煙を検知し、建物内にベルなどで周知。
消防法は、一定面積以上の共同住宅や店舗、重要文化財などに設置を義務付けている。
台風が兵庫県に接近した23日午後8時以降の12時間で、神戸124件、明石52件、西宮16件、尼崎10件、姫路4件の誤作動があった。
自火報が作動し、実際に火災が起きていたのは1件だけだった。
感知器はマンション通路の天井などにあり、外気に触れる場所も多い。
各市の消防は、
▽暴風雨で内部に水が入り、ショートした
▽装置に染み込んだ水が内部で霧状になり、煙と誤認した
などが原因とみている。
明石市消防局の担当者は、「自火報が作動すれば、出動して安全を確認する。誤作動が相次ぐと、救助や火災対応に影響が出かねない」と話す。
西宮市消防局は、外気に触れる場所に設置する場合は、防水機能のある装置を薦めているという。
消防庁は、「これほど多い誤作動は初めて聞いた。各自治体が、建物の管理者と適切な対策を考えてもらいたい」とした。
出典
『火災報知器 兵庫県内で誤作動206件、雨水侵入か』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201808/0011575186.shtml
(ブログ者コメント)
本ブログでは、過去にも火災報知器誤作動事例を紹介しているが、これほど多い誤作動は初めてだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。