2018年8月26日20時46分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日正午ごろ、香川県坂出市の櫃石(ひついし)島の海水浴場で、足に装着したボードから水を噴射し、宙に浮く遊びをしていた岡山県倉敷市の男性(41)が海に転落した。
友人が沈んでいる男性を引き上げ、消防隊員が病院に搬送したが死亡した。
死因は溺死。
水島海保(倉敷市)によると、「フライボード」と呼ばれるマリンスポーツ。
水上バイクから噴出される水を、ホースを通じてボードから出し、その圧力で浮かぶ仕組み。
男性は、海中の岩場にホースが絡まった状態で見つかった。
ライフジャケットは着ていたが、ヘルメットをしていなかった。
沖合約20mで友人3人と遊んでいた。
全日本フライボード協会によると、フライボードは日本では2013年ごろから人気になり、これまで死亡事故の報告はなかったという。
ヘルメットやライフジャケットの装着、一定以上の水深がある場所での利用が定められ、安全講習を受けなければ装備一式は購入できない。
協会の担当者は、「安全規約を守って利用すれば死亡事故は起こらないはずだ」と話した。
出典
『マリンスポーツ「フライボード」中の男性溺死 香川』
https://www.sankei.com/west/news/180826/wst1808260042-n1.html
8月26日21時56分に山陽新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は友人3人と訪れ、体験中に落下。
浮上してこないため救助に向かった友人が、海中の岩場にホースが絡まった状態の男性を発見した。
出典
『坂出でフライボードの男性死亡 倉敷の41歳、体験中に海へ転落』
http://www.sanyonews.jp/article/776414
8月27日17時55分にNHK香川からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水島海保によるその後の調べで、海に落下した男性が手元の装置を使って水を噴射する操作を繰り返していたのに水が噴射されず、再び浮き上がれない状態だったことが新たに分かった。
この事故をめぐっては、これまでに男性の足に取り付けられたボードに水上バイクから水を送るホースが海中の岩場に絡まっていたことがわかっている。
海保は、ホースが絡まったことで水が十分に噴射できない状態になっていた可能性もあるとみて、詳しい事故のいきさつを調べている。
出典
『ホース絡まって水圧弱まったか』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20180827/8030001906.html
8月27日19時8分に産経新聞からは、過去の事故件数などが下記趣旨でネット配信されていた。
フライボードを使用中の事故が、統計が残る平成25年以降、7件あったことが27日、海上保安庁への取材で分かった。
うち6件が負傷、1件が溺れたケースで、死亡者はいなかった。
フライボードは、ホースで水上バイクにつなぎ、噴出する水の圧力で宙に浮き上がる仕組み。
国内で25年ごろから人気が出始めたという。
海保によると今年5月、大阪府内で競技中だった兵庫県の20代男性が脚を骨折するなど、7件の事故が6府県で発生。
水面への落下が多く、20~50代の男女が腕や脚の骨折、頸髄の損傷などを負った。
全日本フライボード協会(沖縄県)はサイト上で、一定以上の水深がある場所で利用するといった注意点を公開している。
出典
『フライボード事故7件 平成25年以降、6府県で』
http://www.sankei.com/affairs/news/180827/afr1808270023-n1.html
8月27日12時12分にNHK香川からは、海上保安庁がマリンスポーツの指針にフライボードなどの項目を作ることを検討しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海上保安庁は、フライボードのように水圧を利用して宙に浮くマリンスポーツで死亡事故が起きるのは全国で初めてで、水上オートバイやカヌーなどマリンスポーツの種類によって望ましい装備品や乗り方などをまとめた指針に、こうしたスポーツに関する項目がなかったということで、再発を防ぐため、新たにこうしたスポーツに関する安全対策の項目をつくり、ホームページで周知することを検討している。
出典
『フライボード 安全対策検討へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20180827/8030001899.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。