2018年8月29日0時48分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜市一番町1のY病院で、26日夜から27日午前にかけ、入院患者の80代の男女4人が相次いで死亡した。
岐阜県警が28日、発表した。
4人とも熱中症で死亡した疑いがあり、4人がいた3、4階のエアコンは20日以降、故障していた。
県警は28日、容疑者不詳の殺人容疑で病院を捜索し、病室の管理が適切だったかなどを調べている。
岐阜市保健所や岐阜県も、医療法に基づき、立ち入り検査した。
県警によると、27日午後8時半ごろに関係者から県警に通報があり、発覚した。
26日20時40分に84歳女性が死亡、
27日 3時5分に85歳女性が死亡、
27日10時35分に83歳男性が死亡、
27日11時37分に84歳男性が死亡した。
いずれも検視の結果、目立った外傷は確認されず、県警は司法解剖して詳しい死因を調べる。
報道陣の取材に応じた病院の藤掛院長らによると、3、4階のエアコンは20日に故障した。
各病室の天井に吹き出し口があり、3、4階を集中制御する構造。
業者に修理を依頼したが、直るまでに1カ月かかると言われ、20日に扇風機9台を各病室に1台ずつ置いた。
重症患者はエアコンの利く2階に移動させた。
一方で藤掛院長は、「エアコンが嫌いな人もいて、亡くなった4人は移動しなかった」と説明した。
故障と死亡の関係に関して、「いつ病状が急変してもおかしくない状況で、病院としては、何か問題があったとは考えていない」と話した。
4人は、気管支ぜんそくや心不全などを患っていたという。
県警は、業務上過失致死容疑を軸に、捜査を進める方針。
殺人容疑での捜索については、「可能性を広く捉えて証拠品を押収しやすくするため」としている。
岐阜市保健所などによると、病院は4階建てで、2~4階に療養病床119床がある内科病院。
移動などで介助が必要な高齢者の治療を行う「老人医療」を専門とし、当時は約50人が入院していた。
ホームページで藤掛院長は、「本院が終(つい)のすみかとなられる事が多く、患者様の快適性を追求して日々改善して運営しております」と記している。
岐阜地方気象台によると、岐阜市は20日夜から27日午前まで7夜連続で、最低気温が25℃以上の熱帯夜だった。
最高気温は22日が35.4℃、26日が36.2℃で、猛暑日(最高気温35℃以上)となっていた。
出典
『岐阜市 病院エアコン故障、高齢4人死亡 県警殺人で捜査』
https://mainichi.jp/articles/20180829/k00/00m/040/136000c
8月28日13時20分に朝日新聞からは、事態発覚の経緯について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜中署によると、27日午後8時半ごろ、関係者を名乗る者から県警本部に電話があり、「26日から27日の間に病院で4人が亡くなった。熱中症の疑いがある」との情報提供があったという。
出典
『岐阜の病院で80代の患者4人死亡 冷房故障で熱中症か』
https://www.asahi.com/articles/ASL8X45W7L8XOIPE00K.html
8月28日17時30分に朝日新聞からは、院長の見解に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エアコンの故障と死亡の因果関係について聞かれると、院長は「4人は、もともとの病気が重かったので」と答えた。
出典
『「4人は病気重かった」冷房故障と死亡の因果関係を否定』
https://www.asahi.com/articles/ASL8X5Q7VL8XOIPE01Y.html
8月29日3時23分に読売新聞からは、死者は5人になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜中署は29日未明、入院患者の男性(84)が28日夕方に死亡したことを新たに確認したと発表した。
この問題での死者は5人となった。
28日夜、この男性の成年後見人を名乗る男性(52)が同署を訪れ、「入院していた被後見人が亡くなった」と報告して判明したという。
出典
『入院患者死亡5人目も…県警確認、熱中症か』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180829-OYT1T50003.html?from=ycont_top_txt
8月29日10時33分に産経新聞westからは、死亡した5人の病状などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した80代の患者5人のうち何人かは、重症の心不全や多臓器不全のため、入院していたとみられる。
重い肺の病気にかかっている患者もいたという。
5人のうち、入院中に意識のない人もいた。
男性の1人は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)という重い肺の病気だったという。
岐阜市などによると、病院には慢性期の患者を対象とする療養病床119床がある。
介助が必要な高齢者の治療を行う「老人医療」を専門とし、約50人が入院していた。
3、4階には、4人ほどが定員の部屋が、合わせて約10あった。
出典
『熱中症疑いで患者死亡、患者は心不全や多臓器不全で入院、重い肺の病気も 岐阜の病院』
http://www.sankei.com/west/news/180829/wst1808290043-n1.html
(2/3へ続く)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。