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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20188271733分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

クマゼミなどセミの透明な羽の表面に、薬剤を使わなくても細菌を殺す抗菌作用を持った特殊な構造があることを、関西大学などのグループが突き止めた。


人工的に再現することも可能だということで、今後、家庭用品や医療関係など、さまざまな分野への応用が期待されている。

研究を行ったのは、関西大学システム理工学部の伊藤健教授らのグループ。


クマゼミやミンミンゼミなどのセミの透明な羽には抗菌作用があることが知られていたが、これまで詳しい仕組みは分かっていなかった。


グループでは、クマゼミの羽を詳しく観察したところ、羽の表面に直径5000分の1ミリ以下の、極めて細かい突起が規則正しく並んでいることに注目した。


そこで、セミの羽をまねて表面に同じようなごく小さな突起が並んだシートを作り、表面に大腸菌が含まれた液体を加えたところ、菌は10分から20分ほどで細胞膜が壊れて死んでしまったという。


突起の構造が鍵だということで、グループでは、家庭の台所から医療関係まで、さまざまな分野に応用が期待できるとしている。


研究を行った伊藤教授は、「身近な生き物であるセミにこんな力があるのかと驚いた。薬剤を使わずに抗菌作用を持たせられるメリットは大きい。実用化に向けた研究を進めていきたい」と話していた。

 

出典

セミの羽の構造に抗菌作用

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180827/0006125.html 

 

 

※インタビューの中で伊藤教授は、以下のようにも話していた。

 

「薬品に強い細菌がいるわけだが、今回の新しい抗菌材は物理的作用で死滅させているので、耐薬品性の高い細菌などに対しても有効に働くのではと思っている。」

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報調査結果、5年前に似たような研究が報じられていた。

今回の発表は、その延長線上の研究なのかもしれない。

 

201311271715分 AFP) 

 

細菌が存在しない病室、ドアノブ、台所の調理台などを想像してほしい・・・。

しかも、細菌を殺すのに熱湯やマイクロ波の放射、殺菌剤の1滴も必要ないとしたら・・・。

 

オーストラリアの科学者らによる驚くべき発見をもたらした背景には、このような発想があった。

 

豪スウィンバーン工科大学のエレーナ・イワノワ氏率いる研究チームは26日、昆虫のトンボからヒントを得て、細菌を物理的に殺すナノテクノロジー表面構造の発見に至ったとの研究論文を、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。

 

殺菌効果を持つのは、1990年代に偶然発見された「ブラックシリコン」で、現在は太陽電池パネル用の半導体として有望視されている物質だ。

 

ブラックシリコンの表面を電子顕微鏡で見ると、高さ500ナノメートル(1ナノメートルは、10億分の1メートルに相当)の、先が鋭くとがった突起が林立する構造になっている。

 

この構造に細菌が触れると、細菌の細胞膜が破れることを研究チームは発見した。

 

撥水性を持つ表面はどれも、このような殺菌剤としての物理的性質を持つことが明らかになったのは、今回が初めてだ。

 

研究チームは2012年、人間にも感染し、抗生物質への耐性を持つようになる「日和見菌」の1種の緑膿菌に対して、セミの羽が強力な殺菌作用を及ぼすことを発見して驚嘆した。

 

詳細な調査の結果、答えは羽の生化学的な性質ではなく、羽の表面に等間隔に並ぶ「ナノピラー(極微細突起)」にあることが分かった。

細菌は、この表面に付着すると粉々に切り裂かれてしまう。

 

研究チームは、この発見をさらに追究するために、ベニヒメトンボ(学名:Diplacodes bipunctata)と呼ばれる、豪州に生息する赤い体色のトンボの透明な前羽の表面を覆うナノ構造を調べた。

 

ベニヒメトンボの羽には、ブラックシリコンよりも少し小さな、高さ240ナノメートルの突起構造がある。

 

このトンボの羽とブラックシリコンの性能を実験室で検査したところ、両方とも極めて強力な殺菌能力を持っていた。

 

指触りが滑らかなこれらの表面は、グラム陰性菌とグラム陽性菌と呼ばれる2種類の細菌と、特定の時期の休眠細菌の表面を覆う保護膜の芽胞(がほう)を破壊した。

 

今回の実験対象となった細菌は、緑膿菌、悪名高い黄色ブドウ球菌、広範囲に生息する土壌細菌で炭疽菌の仲間の枯草菌の、極めて丈夫な芽胞の3種だ。

 

細菌を付着させてから3時間経過後の表面1m2当たりの殺傷率は、1分当たり細菌細胞45万個ほどだった。

これは、黄色ブドウ球菌を人間に感染させるのに必要な最小量の810倍で、緑膿菌では7万7400倍に相当する。

 

ブラックシリコンの製造コストがネックになるのであれば、ナノスケールの細菌殺傷能力を持つ表面を作るための選択肢は他にも多数あると研究チームは指摘しており、「同様の有効性を示す抗菌性の合成ナノ物質は、幅広い分野で容易に製造できる」と記している。

 

出典

ナノ表面構造に強力な抗菌効果、トンボの羽から着想 豪研究

http://www.afpbb.com/articles/-/3004075 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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