2019年5月10日付で秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもが絡む交通事故を根絶するために、歩行者やドライバーらはルールを守るほかに何ができるのか。
事故対策を研究する秋田大大学院理工学研究科の水戸部一孝教授(人間情報工学)に聞いた。
【子どもは空間認識困難】
水戸部教授によると、小学校低学年くらいまでの子どもは、奥行きのある空間を認識する機能が発達しきっていない。
そのため、物陰から車が飛び出してくる危険性を子ども自身が想定するのは困難。
道路横断中、走行する車がどの程度の時間で至近に迫るかの予測も難しく、危険な横断をしてしまう恐れがあるという。
対策は、「高学年の上級生や保護者が付き添って登下校するしかない」と指摘。
付き添う側も、横断歩道を渡っているから安心と思い込みがちだとした上で、「歩道や横断歩道も車が通る公道である以上、決して安全ではない。ドライバーに配慮を期待する考えは、自分の命を他人に預けるようなもの。周囲に目を配り、自分の身は自分で守る意識が必要」
【時速50kmで致死率80%】
ドライバーは、通学路周辺や子どもが多い道路で速度を抑制することが求められる。
車と歩行者の事故について、歩行者の致死率は時速30kmまでほとんど高まらないが、それ以上になると一気に上昇し、50kmで約80%に達するという。
「速度を落とせば、幅広いエリアに注意を配れるので、事故予防にもつながる」
生活道路での交通事故を減らすため、県内では最高速度を30kmに制限する「ゾーン30」の整備区域が増えている。
【家族が認知機能を確認】
高齢ドライバーが運転操作を誤って事故を起こすケースも後を絶たない。
75歳以上は運転免許更新時に認知機能検査が義務付けられるが、3年に1度。
「高齢者の認知機能は、その日の体調や服薬などに影響されやすい。年1回でも足りないくらい」
ただ、日常的に検査を受けるのは現実的でない上、機能低下を自覚するのは難しい。
有効なのが、家族ら周囲によるチェックだ。
「交通違反で取り締まりを受けたり、車をこすったりぶつけたりしたら、認知機能の低下を疑ってほしい」。
また、高齢者ほど運転に自信を持ちがちで、日頃から謙虚な姿勢で運転することが大事という。
出典
『子供の事故どう防ぐ、謙虚な運転を 水戸部・秋大教授に聞く』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190510AK0009/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。