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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201951050分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

小・中学校の体育の授業で、特に重い事故が目立つのが跳び箱だ。

実は、技の順番によって深刻なけがにつながることがあると、国は注意を呼びかけている。

 

どんな順番が危険なのか。

 

 

「足も指も動かない。跳び箱でこんなことになるなんて」。


2017年5月、横浜市立中学校の体育の授業で、中学2年だった男子生徒(15)は5段の跳び箱を跳ぼうと強く踏み切り、バランスを失った。

手をついたが頭から落ちて首を損傷。

病院に搬送された。

 

頸椎の脱臼骨折で胸から下が自由に動かせなくなり、手術と1年以上の入院を経た今もリハビリに通う。

 

ロボットが作りたくて志望していた工業高校はあきらめ、今春、特別支援学校に進んだ。

 

車いすでの生活に合わせて家族は自宅を改装し、車を買い替えて介助を続ける。

 

生徒は、柔道部で階級を上げるため、1年で11kg余り体重を増やした。

事故前も跳び箱に失敗することがあり、「中学で跳び箱が苦手になった」と感じていた。

 

事故当日、教諭は開脚跳びと台上前転の2つの技に取り組むよう指示。

順番や段数は生徒に委ねた。

 

この生徒は最初に開脚跳び、次に台上前転、再び開脚跳びに挑んで事故に遭った。

 

文科省が15年に全国の学校に配った「器械運動指導の手引」は、台上前転の後で開脚跳びに取り組むと回転感覚が残って事故につながりやすいと指摘する。

 

横浜市教育委員会は18年6月、有識者による調査報告書を公表。

手引と違う手順で行われたことを認める一方で、本人がはっきり次の技を意識していたとして、「必ずしも技の順番の問題とは言えない」と結論づけた。

 

市教委の担当者は取材に、「学校管理下で起きた事故の大きさをしっかり受け止めている。報告書の内容を踏まえ、再発防止に取り組んでいる」と述べた。

 

報告書の提言に基づき、開脚跳びに先に取り組むよう各校に通知したという。

 

生徒の母(40)は、「息子は生死ぎりぎりだった。もっと安全性を確立してから指導してほしい」。

 

生徒は、「もう誰もこんな目にあわせたくない。事故を多くの人に知ってもらい、先生にも注意してほしい」と話す。

 

 

【跳び箱事故、体育の種目別で最多】

 

文科省の手引の作成に携わった松本格之祐・桐蔭横浜大教授によると、台上前転の後に開脚跳びをすると、回転感覚が残って体が回ろうとして腰が高くなり、頭から落ちやすい。


また、苦手な生徒は跳べない不安から助走や踏み切りの勢いを付けすぎることがあるという。

 

「自治体や学校が行う教員向け講習会は各地で開かれているが、技の習得法に内容が偏りがち。より安全に配慮した指導法を伝えるべきだ」と話す。

 

学校事故に関する日本スポーツ振興センター(JSC)の災害共済給付データを産業技術総合研究所が分析すると、跳び箱事故は14~16年度に小学校で年間1万5000件起き、体育の種目で最も多い。

 

5万円以上が給付された特に重い事故は、小学校と同様に中学校でも跳び箱が最多だった。

 

分析では、年齢に応じてけがの部位が変わっていた。


手や指の骨折は小学校で約19%、中学約11%、高校約7%と下がる一方で、足関節のねんざは小学校約5%、中学約10%、高校約20%と上がっていた。

 

事故を減らそうと、産総研などは東京都豊島区の小学2~6年の約140人を撮影し分析。

低学年は腕力が弱くて体の重心を上げられない、身長が低くて跳び箱の奥に手が届かない、などの傾向があった。

 

対策として、両足で十分に踏み切る練習が大切で、高学年は突き指などが多いことから、両手を広げて跳び箱につくよう意識することが重要という。

 

練習法を動画で解説するアプリも開発中で、完成すれば小学校に使用を呼びかける予定だ。

 

 

【中学体育、柔道の事故は年4000件近く】

 

中学の体育の授業で12年度から武道が必修化された際、事故の多さが問題になった柔道。

安全対策が進んで事故は減少傾向にあるが、取り組みは続く。

 

北関東の中学校の武道場で昨年2月、1年の女子28人がチームに分かれ、ひざをついて組み合い、最終的にけさ固めをかける試合形式の授業を受けた。

いずれも初心者で、5回目の授業だった。

 

女子生徒(14)は背が高く、チームの勝敗がかかる一戦に臨んだ。

相手は自分の体重より7kg重い。

倒されかけると仲間の声援が飛ぶ。

踏ん張りきれず、体をねじりながら左肩から畳に落ちた。

「ポキッ」という音が聞こえた。

 

左側の鎖骨が折れるなど半年のけがを負い、2カ月はベルトで固定。

3歳から続けるバレエができず、コンクールも断念した。

 

けがは治ったものの、左肩の骨が盛り上がった。

治すには手術が必要で、傷痕が残る。

母親は、「バレエの衣装は鎖骨が見える。どうしたらよいのか」と悩む。

 

校長は取材に、

▽意欲を高めるための試合が事故の引き金となった

▽1人だった体育教員は、事故の瞬間は別の対戦を見ていて目が行き届かなかった

▽体重や運動能力の差を考慮しなかった

などが原因と説明。

「二度と同じ事故が起きないようにしたい」と話す。

 

武道を剣道に代えるには、防具や竹刀の費用が30人分で300万円かかるため断念。

18年度は試合を禁じ、教員2人態勢で受け身の大切さなどを説いたという。

 

スポーツ庁によると、18年度の中学1、2年の武道の種目(複数回答)は

柔道 61.5%

剣道 35.7%

相撲  3.6%

空手道 2.7%

など。

 

産総研の分析では、中学の授業の柔道事故は年間4000件近く起き、武道の種目でまだ突出して多い。

 

 

【体育の授業で特に重い事故が多い種目】

 

□小学校 種目 件数

1 跳び箱   88

2 鉄棒    39

3 走り高跳び 27

 

□中学校 種目 件数

1 跳び箱        97

2 サッカー・フットサル 65

3 バスケットボール   59

 

□高校 種目 件数

1 サッカー・フットサル 103

2 バスケットボール    94

3 柔道          40


※JSCの2014~16年度のデータをもとに、給付額5万円以上を産総研が集計。件数は年間平均

 

出典

跳び箱、頭から落ち車いす生活 手引きと違った技の順番

https://www.asahi.com/articles/ASM4V6475M4VUUPI004.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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