2023年9月13日18時49分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
登別市美園町の住宅地では、ことし6月、擁壁がおよそ25メートルにわたって崩れ、一時、21世帯に避難指示が出されました。
これをめぐり、住宅に被害を受けた住民が情報公開請求をして、市内の会社が建設の許可を得る際に道に提出した図面などを調べた結果、「実際の擁壁の厚さが申請よりも薄いのではないか」と指摘しています。
これを受けて、13日、道の胆振総合振興局の担当者が現地の状況を確認したところ、当時の図面の数値と違いがあることがわかりました。
ただ、擁壁が設置されたのは43年前であることなどから「原因はわからない」と述べ、擁壁が完成したときに道が行った検査については、「適切に実施したと考えている」と説明しました。
現地を訪れた胆振総合振興局建設行政室の後藤課長は、「法律の手続きに沿って、検査済証を交付しているので、当時の検査が誤りだとはできない。現状では、できることはないと思う」と話していました。
一方で、情報公開請求をした住民は、「どうすればいいか何もわからない。行政には、何らかの対応を考えてほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230913/7000060869.html
事故発生当時の報道は下記参照。
(2023年6月11日8時20分 北海道新聞)
道内は10日、気圧の谷に入った影響で、胆振地方などでまとまった雨が降り、登別市美園町6の傾斜地にある住宅街で、土留めブロックの一部が崩落し、住宅2戸が傾いた。
室蘭署などは、土砂災害や家屋倒壊などの恐れがあるとして、周辺の約20世帯の住民に避難を呼びかけた。
けが人はいない。
10日午前1時5分ごろ、登別市美園町6の30代男性から「(ブロックが)崩れ、家が壊れそう」と110番があった。
室蘭署などによると、崩落したブロックが、傾いた住宅のうち1戸にぶつかった。
窓ガラスが割れるなどの被害も確認された。
市内では9日朝から雨が続き、10日午前6時までの24時間降水量は140ミリに達した。
同署は、午前1時20分ごろから、住民に避難を呼び掛けた。
市によると、周辺の地盤の状況を調査するため、20世帯の立ち入りを規制した。
近くにある鷲別コミュニティセンター(同市鷲別町3)には同10時現在、13世帯22人が避難している。
美園町の高橋さん(78)は、「ドンと雷のような音がしてびっくりして外に出たら、ブロックが幅4メートルぐらい崩れていた。着の身着のままで避難してきた」と困惑した様子。
父親と妻の3人で避難した無職村田さん(67)は、「消防車のサイレンで驚いて起きた。ここに40年ほど住んでいるが、こんなことは初めて」と話していた。
現場はJR鷲別駅から北に約2キロ。
室蘭市との市境にあり、山林に面した傾斜地に住宅やアパートが立つ住宅街。
札幌管区気象台によると、道内で9日未明から断続的に降り続いていた雨は、10日午後に落ち着く見通しだが、土砂災害や低い土地の浸水などに引き続き注意が必要だ。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/859537/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。