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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2016430日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報(1/3~3/3)は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5863/

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5864/

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5865/

 

 

(2016年6月27日 修正1 ;追記)

 

近くの場所の地盤調査結果を転用したため支柱が不等沈下で傾いた、傾きに気付いたが数値上は問題なしとして工事を続行したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)

 

支柱傾き「不等沈下」現象…事故6時間前「傾き」気付くも作業続行、検討委が最終見解

20166192242分 産経新聞west)

弱い地盤で支柱が傾斜 新名神の橋桁落下、原因特定

620059分 朝日新聞)

『神戸・橋桁落下 東側クレーンの支柱傾きが原因

6192345分 毎日新聞;図解付き)

工事を発注した西日本高速道路が設置した有識者による技術検討委員会は、19日、落下した西側の橋桁とは反対側の、東側の橋桁を支えていた門型クレーンの支柱が西側に傾き、橋桁全体のバランスが崩れた結果、西側の橋桁がジャッキから滑り落ちたとする、最終見解をまとめた。

 

東側門型クレーン支柱の上辺は、西方向に18.5cmずれていた。

不等沈下は、西日本高速の地盤調査の結果をもとに、地盤の一部が軟らかかったために起きたと結論づけた。

 

現場の作業員らは、事故発生の約6時間半前、支柱の傾きに気づいていたが、バランスや荷重を示す数値に変動が少ないとして、作業を続行していた。

しかし、委員会は報告で、「傾きを認識したまま作業を進めた現場の判断は適切とはいえず、調査を行うべきだった」と指摘した。

 

委員会は事故原因の調査や再発防止を目的に設置され、この日は第3回会合が開催された。

支柱の傾きについては、5月の前回会合で「事故原因の一つの可能性がある」とする見方が示され、西日本高速が地盤調査を実施していた。

 

http://www.sankei.com/west/news/160619/wst1606190053-n1.html

http://www.asahi.com/articles/ASJ6M61W8J6MPTIL00G.html

http://mainichi.jp/articles/20160620/k00/00m/040/061000c

 

 

橋桁落下 支柱の傾きが原因

6191917分 NHK神戸)

 

委員会のこれまでの調査では、橋桁を支える2つの支柱のうち、東側の支柱が上下方向で4cm沈下し、水平方向で18.5cm傾いていたことが分かっている。

 

現場では、支柱を設置する前に、地盤を締め固める改良工事が行われていたが、委員会は、支柱を設置していた地盤が当初の想定よりも弱く、作業中に支柱の傾きが大きくなり事故に結びついた可能性があるとしている。

 

委員会は、事前の地盤の調査だけでなく、工事中に支柱の傾きを把握するための計測や監視などが不十分だと指摘したうえで、今後は作業段階ごとに安全管理の基準を作り、事前に計画に盛り込むよう提言している。

 

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023250801.html?t=1466370568165 

 

 

『新名神橋桁事故中間報告 原因は「不等沈下」』

6192319分 神戸新聞)

 

橋桁の東側を支える専用設備下の地盤は、宅地造成による盛り土など、改良地盤の下に強度が低い層があった。

 

橋梁や橋脚部分の地盤調査は同社側が実施するが、沈下していた場所は工事を請け負った業者側が現場の判断で行うといい、今回は、同じ工区内の離れた場所のデータを参考にしていたという。

 

支柱の沈下が前日より進んでいたにもかかわらず作業を進めたことについて、同委の山口栄輝委員長(九州工業大副学長)は、「もう少し調査すべきだった」と指摘。

仮設構造物の変化や傾きなどの計測や監視が十分ではなかったとした。

 

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201606/0009203971.shtml

 

 

横河ブリッジ、傾き把握後も工事続行 新名神の橋桁落下

62018分 日本経済新聞)

 

工事を請け負っていた横河ブリッジは、事故当日の4月22日午前、支柱の傾きを把握したが、橋桁をつっていた設備に変形がなく、工事に影響がないと判断し続行した。

 

委員会によると、東側の地盤が弱かったのに、西日本高速道路の調査が不十分だったため、土台が不均等に沈み、橋桁のバランスが崩れたという。

同社は、支柱の設置場所の地盤調査をせず、近くの別の工事場所の調査結果で代替していた。

 

橋桁の西側はジャッキで2カ所を支えていただけで、不安定な状態だった。

東側で支柱が傾いた影響で橋桁に回転する力が加わり、落下事故が起きたと結論付けた。

 

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG19H4F_Z10C16A6CC1000/?n_cid=NMAIL001

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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