2016年5月20日19時47分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市で建設中の新名神高速道路の橋桁が国道に落下した事故から、まもなく1か月。
国道の通行止めが続き、市民生活への影響が深刻になっている。
現状を取材した。
4月22日、神戸市北区道場町の新名神高速道路の建設現場で、橋桁が国道に落下した事故では、作業員2人が死亡、8人が重軽傷を負った。
国道176号線は、現場を含むおよそ1.5kmの区間で通行止めとなっている。
現場近くでは、1日平均でおよそ2万8000台の車両が国道を利用していたが、その多くが県道15号線にう回を余儀なくされ、朝や夕方の通勤・通学の時間帯を中心に、渋滞が発生している。
周辺の小学校では、子どもたちが交通事故にあわないよう保護者が一緒に登校したり、学校関係者が巡回したりしている。
このうち、息子が現場近く小学校に通う下浦さん(43)は、息子が事故にあわないよう心配することが増えたという。
下村さんは、「きょうは、いつも一緒に通っている5年生の娘が課外授業のため不在で、3年生の息子1人では心配なのでついてきました。交通量が増え、中にはすごいスピードを出している車もいて、子どものランドセルが車にひっかけられて事故にあったりしないか心配です」と話していた。
また、う回路を巡回している道場小学校の南馬校長(58)は、「車の量が増えているので、子どもたちには道に広がって歩かないように改めて注意を呼びかけています」と話していた。
一方、通行止めが続く国道176号線の周辺では、飲食店などの商店に深刻な影響が広がっている。
大岩さん(68)は、現場から2kmほど離れた国道沿いで、35年前から喫茶店を営んできた。
この店には、事故の前まで、通勤途中の会社員や近くの大型商業施設に向かう家族連れなどが車を止めて立ちより、朝食やランチの時間帯には満席になるほど、にぎわっていたという。
店は、通行止めの区間には入っていないが、事故のあと、多くの車がう回路を通るようになって利用者が激減し、店の収入はおよそ半分に減少したという。
大岩さんは、橋桁が撤去されるまでのおよそ3か月間は、地元の常連客のためにも赤字で営業を続けることにしているが、通行止めが解除された後も客足が戻るかどうか、不安を感じているという。
大岩さんは、「本当に大変な状況です。お客さんから見れば、今まで通っていた店が通行止めで利用しにくいとなると他の店に行くのが当たり前です。一度離れてしまったお客さんはほとんど戻らないと思います」と話していた。
大岩さんは、今後、国道沿いの飲食店の店主らを集めて話し合いを行い、通行止めによって減った売り上げを補填するよう、西日本高速道路会社に対して、求めていくことを検討しているという。
大岩さんは、「ネクスコ西日本からはいまだに事故の経緯などについてのきちんとした説明がありません。私たちは困っています。ネクスコにはしっかりと誠意を見せてほしいです」と話していた。
出典
『橋桁落下1か月 生活に影響』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160520/5439871.html
5月25日18時59分にNHK神戸からは、西日本道路は損失補償する方針だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西日本高速道路の石塚社長は25日の記者会見で、「周辺の住民の皆様に迷惑をかけている。適切に補償の対応を行っていく」と述べ、沿線の住民や事業者などを対象に国道の通行止めによる損失などの補償を行う方針を明らかにした。
会社側は、神戸市北区と西宮市で、27日と29日、あわせて6回にわたって住民などへの説明会を開き、要望を聞いた上で、補償の詳しい内容を検討するという。
出典
『橋桁落下 補償の方針を明示』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025587821.html?t=1464213355650
(ブログ者コメント)
事故というもの、様々な方面に影響を及ぼすが、その一例として紹介する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。