2024年5月28日17時37分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪公立大がキャンパス内で保管していたシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)などの毒物を紛失した問題で、大阪府警は28日、大学の研究室から在学中に青酸ソーダを盗んだとして、窃盗の疑いで、同大大学院を修了した会社員、竹林)容疑者(30)を逮捕した。
「父親に就職のことでいろいろいわれ、殺害するために盗んだ」と容疑を認めている。
逮捕容疑は昨年8月上旬、同大の研究室から青酸ソーダを盗んだとしている。
府警によると、竹林容疑者は令和4年4月~今年3月に同大大学院に在籍。
青酸ソーダなどは研究室で開閉が記録される鍵付きの保管庫に入っており、竹林容疑者は研究室に出入りできる立場だったという。
大学側は16日、青酸ソーダとシアン化カリウム(青酸カリ)が25グラムずつ入った瓶を紛失したと発表。
最後に保管を確認したのは昨年6月下旬で、今年5月2日の棚卸し作業で紛失に気づいた。
府警は期間中の入室記録を確認。
出入りしていた関係者から聞き取ったところ、竹林容疑者が関与を認めた。
竹林容疑者は「青酸ソーダをスプーン2杯程度、袋に小分けして盗んだ。青酸カリは研究室内で捨てた」と説明。
青酸ソーダは持ち帰ってから捨てたと話しており、府警が行方を捜査している。
父親に健康被害は確認されていない。
大学は事件を受けて薬品管理の規則を改定。
保管庫の鍵の管理や毒物の取り出しなどを教員が行うとした。
大阪公立大の辰巳砂(たつみさご)学長は28日、「誠に遺憾。警察の捜査に全面的に協力する」とのコメントを発表した。
https://www.sankei.com/article/20240528-LFXWP7ON7BNVRALQFXSJRY6NA4/
5月28日19時31分に産経新聞からは、他大学の研究室では毒劇物試薬を少なく見積もっても100本ほど扱っているところもあるので1本づつ管理するのは現実的に難しいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪公立大が大学内の研究室で保管していた青酸ソーダ(シアン化ナトリウム)など毒物計50グラムを紛失した問題で、同大大学院生だった会社員の男が28日、逮捕された。
大学では研究室内に毒物を保管しているケースも多く、近年は紛失なども問題になっている。
専門家は、毒物を個別に管理する手法には限界があり、管理は研究などに使う大学院生らを「信頼するしかない」としている。
今回、窃盗の疑いで逮捕されたのは同大卒業生の会社員で、事件当時、同大学大学院生だった竹林容疑者(30)。
大学が最後に保管を確認したのは昨年6月下旬の棚卸しで、今年5月2日に教員が同様の作業をした際、紛失していることに気づいた。
同月10日まで、教員と学生が捜索したが発見できず、大阪府警に被害届を提出した。
大学における毒物の保管体制について、昭和大学大学院薬学研究科の沼澤聡教授は、「私の研究室でも毒物劇物取締法に基づき、鍵のかかる保管庫で厳重に管理し、鍵を開けた人の氏名とどの試薬を使ったかを記録している」と説明する。
ただ、仮に試薬を取り出した人物が黙って別の薬品を取り出しても、簡単には他者には分からないという。
沼澤氏は「それを防ぐなら試薬を1本ずつ管理しなければならないが、私の研究室でも劇薬は少なく見積もって100ほどあり、現実的には難しい」と話す。
ただし沼澤氏も、覚醒剤や麻薬を管理する金庫の鍵は、大学院生にも触らせないと語る。
沼澤氏は、大阪公立大の管理体制について「法律に基づいており、特に問題はない」と指摘する。
再発防止策に関しては「(試薬を扱う)大学院生らの人物を見極めるしかないが、研究室は彼らとの信頼関係で成り立っている。疑ったうえで防止する管理システムを作るのは難しい。法律をさらに厳しくすると研究がしにくくなり、自分たちの首を絞めることにもなりかねない」と懸念する。
https://www.sankei.com/article/20240528-JQGCGTWQYRMIBNP4NX6WPXKV2M/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。