2024年6月1日20時10分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
街で走っているダンプカーをふと見ると、車体に「足立 営 12345」のような、謎の地名や数字が書かれたステッカーが貼られているのを見かけます。
あの謎のステッカーは、何のために貼られているのでしょうか。
また、何を意味しているのでしょうか。
実はこのステッカー、法律で決められています。
このステッカーを貼らないといけないのは、土砂等を運搬する大型自動車(つまりダンプカー)で、「最大積載量5000kg」または「車両総重量8000kg」を超える場合です。
ナンバ―プレートは道路運送車両法に基づいて自動車すべてに義務付けられていますが、この「表示番号の表示」は、「土砂等を運搬する大型自動車による交通事故の防止等に関する特別措置法」に基づくものです。
この法律は1968年に施行されました。
当時、トラック1万台あたりのダンプカー事故件数は857件にのぼり、一般のトラックと比べても2.5倍という状況でした。
死亡事故も施行当時わずか半年で356件も発生していました(これでも施工前に比べて1割減ったという)。
国は、「ダンプカーによる交通事故は、ダンプ業界の零細性による過当競争と安全運転管理能力の欠如が大きな原因になっている」と断じています。
高度経済成長の真っただ中で、建設業も忙しい時代。
速度制限違反や積載制限違反、過労運転が蔓延していました。
そのため、車両と運転者、会社などを特定しやすくし、ドライバーや会社に「無謀な運転に対する自戒自粛」を促すために導入されたのが、この法律であり、「表示番号」制度だったのです。
まず最初の地名は、届出先の「運輸支局」または「自動車登録検査事務所」の所在地です。
「品川」や「練馬」などがあり、たとえば「春日」は春日部、「なに」は「なにわ」を表しています。
その次にある漢字はダンプカーの「経営種類」です。
運送業は「営」、砂利販売業は「販」、砂利採取業は「砂」、建設業は「建」、砕石業は「砕」、採石業は「石」、その他は「他」となります。
漢字は丸で囲まれます。
最後の数字5つは、一般的なナンバープレートのように、その車両に割り当てられた固有の表示番号です。
これらを所定のサイズで「荷台の両側面及び後面に見やすいように表示する」と示されています。
それぞれの文字のスタイルもしっかり決められていて、「高さ20cm、幅15cm、丸囲みは幅20cm、文字太さ15mm、数字太さ30mm。文字色は黒、背景は白」と定められています。
これらの表示を怠ったり、虚偽表示するなどの違反をすると、3万円以下の罰金が科せられます(法第20条)。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0288611f16e23b3fd239e40d89d55d4877ecdd7d
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。