2024年6月4日18時56分にYAHOOニュース(仙台放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後、栗原市で東北電力ネットワークの男性作業員3人がけがをする事故がありました。
このうち2人は救急搬送時、自力で歩けない状態だったということです。
事故があったのは、栗原市一迫柳目にある鉄塔の近くです。
消防によりますと、4日午後3時ごろ、鉄塔や送電線を管理する東北電力ネットワークから「作業員が感電してしまった」と消防に通報がありました。
この事故で、男性作業員3人がけがをし、全員会話はできるということですが、このうち20代男性と50代男性は病院へ運ばれる際、自力で歩くことができない状態だったということです。
東北電力ネットワークによりますと、男性作業員3人は送電線の近くに生えていた竹を送電線から離す作業をしていました。
消防は、作業中に感電した可能性があるとみていて、警察が事故の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d7371234de8436dec41706608d45e917f6fba3a
6月4日18時29分にYAHOOニュース(宮城テレビ)からは、すごい音がしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後3時過ぎ 栗原市一迫柳目で「送電線の鉄塔付近で3人が倒れている」と、近くにいた人から通報があった。
倒れていたのは50代2人と20代1人の男性作業員3人で、感電をしたとみられるが3人とも意識はあり、病院へ搬送されたという。
住民 :
「すごい音がした。ヘリコプターでも落ちたような音」
3人は東北電力ネットワークの社員で、東北電力ネットワークによると、送電線に向かって伸びていた竹を遠ざける作業をしていたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b756082e5afb14e95efb7d0698271a88eb5455c
(ブログ者コメント)
竹は絶縁性という頭があったので調べ直したところ、青竹であれば電気を通すという、過去事例の報文が見つかった。
骨子は下記。
『竹林伐採作業において発生した感電災害』
(労働安全衛生総合研究所)
鋸で青竹を伐採中、青竹が高圧送電線に接触した等の理由により作業者が感電死した。
【原因検討結果】
・青竹を模した絶縁棒で目視した結果、青竹と送電線の間隔は50cm程度だった。(4/12ページ)
・前日の雨で地面は濡れていた。(4/12ページ)
・送電線と青竹の間隔が25cm以内になれば火花放電が発生する可能性がある。(6/12ページ)
・青竹の電気抵抗は細い先端部では大きく、太い根元部では小さかった。(7/12ページ)
・推定原因としては、青竹を右手で掴んでいた時に送電線と青竹先端との間隔が25cm以下になり、火花発生、あるいは接触した。
そして青竹に電流が流れ、青竹の抵抗(1MΩといったオーダー)に比べ抵抗の小さい人体(1KΩといったオーダー)にほとんどの電流が流れた。(10/12ページ)
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/pdf/saigai_houkoku_2016_11.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。