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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2024651553分にYAHOOニュース(SPA!)から、カカト部分がパックリ割れた靴の写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。

こんにちは、シューフィッターこまつです。

靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。

スニーカーの加水分解をご存じでしょうか。

靴底が、ある瞬間に、まるで腐ったかのように一気に崩れて、履けなくなる現象です。

とくに、クッション性を求めるスニーカーや、高価格の商品に起きるので、トラウマになっている方もいるでしょう。

加水分解を引き起こすのは、ニューバランスやナイキといった超大手メーカーに多く、しかも高額であっても起きるのでたちが悪い。

 

【突然靴が壊れる加水分解とは?】

こちらは、56年ヘビーユーズして、まさに突然ソールが壊れたNB574」。

腐ったように崩れている箇所は、ポリウレタンゴム(以下、ウレタン)です。

ウレタンは空気中の水分と化学反応を起こして、加水分解します。

ウレタン本来の弾力性がなくなり、もろく硬化して崩れる現象のことです。

日本の湿度であれば、ウレタンの製造から34年でこの現象が始まります。

重要なのは、加水分解は「靴の製造から」ではなく、「ウレタンの製造から」始まることです。

一度も履かずに大事にしまっておいたスニーカーや、メルカリなどで「新古品」として買った靴でも、見た感じでは新品でも、足を入れた瞬間、あるいは手に取って持っただけでウソのように壊れることがあります。

泥のようにネバネバと崩壊するケースと、砂のようにさらさらと崩れるパターンがありますが、修理が不可能なのはどちらも同じです。

これらは不良品ではありません。

メーカーは、スニーカーを「走るもの、試合や練習で酷使するもの」として設計・製造します。

つまり、クッション性と摩耗に強いウレタンを採用することで、2年程度で履き倒すという設計思想で作られているのです。

ところが、日本人特有の「もったいない」精神や、コレクションなどの理由で履かずに数年たつと、悲劇が起きます。

対処法は、高価であっても「履いて歩くこと」。
シンプルですが、一番効果的です。

経験談なので断言しますが、履くことでウレタンが体重で圧縮され、中の水分が押し出されることで、放置しているよりも長持ちします。

こういったメーカー側の事情を理解したうえで、どんなモデルがウレタンを採用し加水分解するのか、具体的に挙げていきましょう。

まずはナイキの「エアが見える」タイプ。
典型は「エアマックス」や、「エアジョーダン」シリーズです。

これらのシリーズは、例外もありますが、ちゃんと履かないと数年で加水分解します。

エアマックスもエアジョーダンも、モデルによっては高値がついていて、履くのがもったいなくなる気持ちはわかりますが、履かないとさらにもったいないことになります。

ナイキは「エア」自体もウレタンのカプセルでできているので、これも加水分解します。

透明だったエアが、気づいたらだんだん曇ってきたと感じたら要注意。
加水分解の一歩手前なので、遠出の旅行などには履かないようにしましょう。

ちなみに、競技用やアウトドア系の最新モデルでは、ウレタンはほとんど使われていません。

「エア」はひと昔前の技術で、今の素材はウレタンよりはるかに軽く、弾力があって耐久性も高い素材が使われているので、加水分解はほぼ起こらないからです。

 

【アメリカ&イングランド製のNBも危険度が高い】

次にスニーカーマニアの間で恐れられているのがニューバランス。

ポイントはいくつかありますが、一番わかりやすいのは、高価な「アメリカ製・イングランド製」。

これらのシリーズの底はほぼ100%ウレタン素材なので、残念ながら、履かないと加水分解します。

アメリカやヨーロッパは日本に比べて乾燥しているので、使用期間が同じであっても加水分解しづらい。

ひきかえ、日本は湿度が高いうえに、海外モデルは往々にしてコレクションとして取引されるので、ショップで眠っている時間が長く、自宅で長期保存される方がほとんどで、悲劇に遭遇する方が後を絶ちません。

これも、とにかく「履く」ことで、加水分解を遅らせることは可能。

真空パックで空気にさらさない方法もありますが、それはあくまでコレクターの話です。

筆者は10足以上アメリカ製・イギリス製のNBを履いてきましたが、アッパーが先にダメにはなることはあっても、ソールの加水分解は起こしたことがありません。

どれも履き倒すことで、平均78年はもっていました。

アジア製の廉価版モデルであっても、冒頭の「574」は要注意。

履かずにいると3年、ヘビーユーズしても56年で加水分解します。

加水分解は接着剤が効かないので、原則、修理はできません。

靴底全体を取りかえるオールソールという方法はありますが、両足で1万円以上かかり、履き心地もオリジナルとまったく違ってくるので、あまりおすすめはできません。

廉価版の場合、かなりわかりやすい見分け方があります。

カカト当たりのミッドソールに「C-CAP」(EVAという発泡スポンジ製)と書いてあればセーフ、「ENCAP」と書いていたらウレタンが使われています。

廉価製品の代表作に「996」というモデルもありますが、こちらは「C-CAP」なので加水分解は起きません。

私も「996」は10年以上履いているものがあります。

 

【ナイキ、NB以外は加水分解しない】

いかんせん、ゴムが「ウレタンか、ウレタンじゃないか」は、素人でもプロでも見分けるのはほぼ不可能です。

ショップの店員さんに素直に聞いてみましょう。

たいていはすぐに答えてくれるか、メーカーに問い合わせてくれます。

なるべく長持ちさせたい場合は、店頭での確認は欠かせません。

ちなみに同じスニーカーでも、アシックス、アディダス、HOKA、プーマ、リーボックなどは、メーカーの意向なのか、ウレタン素材の靴がほとんどありません。

サロモンなどアウトドア系のメーカーも、基本的には登山中の事故につながりかねないので、ウレタンは使いません。

靴の加水分解は精神的ショックだけでなく、歩いている途中で壊れると本当に危ない。

道端でなぜか靴底だけ放置されている風景を見かけたことがあるはずです。

実は、あれが加水分解の成れの果てです。

特に夏は湿度も高く、危険です。

夏が終わって靴をしまう時も、靴箱にいれてはいけません。

湿気の逃げ場所がなくなるので、100均のメッシュでできている巾着などに入れて、押し入れの上段などにしまいましょう。

多少は加水分解を遅らせることができます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f9c34757147d9fffab3be41f591b343925e3133f 

 

(ブログ者コメント)

以下は、ブログ者が2022年8月に約8000円で購入したニューバランスの靴。
走り方が悪いせいかカカト部分が編磨耗しており、そこからウレタンらしき素材が顔を覗かせている。

カカトあたりを確認したところ、「DYNAS」と書かれているだけで素材種類は記載なし。

指で強く押さえれば若干凹み、ポロポロ崩れるような感じではないのだが・・・。

もったいない精神をいつまで持続させるべきか、悩ましいところだ。

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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