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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202465917分にYAHOOニュース(PRESIDENT Online)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

国が推奨している胃がん検診のうち、主流なのがバリウムX線検査だ。

しかし、この検査には隠されたリスクが多いという。

ジャーナリスト・岩澤倫彦さんの著書『がん「エセ医療」の罠』(文春新書)より、バリウム検査を受けて九死に一生を得た61歳男性のエピソードを紹介する――。

■集団がん検診で早期発見は期待できない 

市町村や勤務先で行われている集団がん検診は、厚労省の指針に従って実施されているが、早期がんの発見は期待してはいけない。

毎年欠かさず検診を受けていたのに、「発見された時には、すでに進行がんだった」というケースが続出しているのだ。

・・・

■「過剰診断につながる検診は最善ではない」

・・・

厚労省は、市町村などの集団がん検診について、「対象集団全体の死亡率を下げる」という目的を掲げているのだ。

これを対策型検診と呼ぶ。

一方、「個人の死亡リスクを下げる」のは任意型検診であり、明確に区別されている。

しかも、がん検診において「早期発見」には不利益があり、最優先事項ではないとしているのだ。

こうした、がん検診の独特な考え方は、国立がん研究センター・検診研究部が提唱してきたものだ。

・・・

■胃バリウムX線検査が引き起こす悲劇

検診団体の大手が、このバリウム検査の見落としについて調査した結果、1センチ未満のがんは約7割、2センチ未満は約4割が見落とされていました。

これに対して、内視鏡検査は胃の中を直接カメラで見るので、1センチの大きさを見落とす事は非常に少ない。

しかし、検診学者は長年にわたって『内視鏡には死亡率減少効果の論文がない』といって、胃がん検診として認めてきませんでした。

その結果、バリウム検査を毎年受けても、見つかった時には進行がんだった、という悲劇が今も続いているのです」

■内視鏡検査なら死亡率を減らせるのに…  

・・・

■バリウム検査は小さな病変が判別しにくい

・・・

■検査によって治療後のQOLが左右される

・・・

■毎年、バリウム検査を受けても無駄?

もう一つのリスクは、ヒューマンエラーによる「見逃し」が多いことだ。

群馬県の検診団体では、2010年頃にバリウム検査で「異常なし」と判定された翌年に、進行がんが発見された患者が続出した。

事態を重く見た検診団体の幹部(医師)が、過去のバリウム検査の画像を遡って調査したところ、「約3割の見逃し」が判明した。

また、北陸地方の検診団体では、2004年から2009年に見つかった進行がん44例のうち、20例が見逃し例と判明した。

見逃し率にすると「45.5%」である。

・・・

■胃を全摘した患者を襲う七転八倒の苦しみ

・・・

■「偶発症」という隠されたリスク

・・・

■バリウム検査の翌朝、刺すような痛みが襲う

この他、急性アレルギーが起きて入院したケースなど、様々な偶発症が起きている。

バリウム検査を受けると、数日のうちに白い便が排出されるが、大腸などにバリウムが滞留してしまうと、腸閉塞や、穿孔(せんこう)(穴が開くこと)を起こす場合があるのだ。

次に紹介するのは、バリウム検査を受けて、九死に一生を得た男性のドキュメントである。

「もう無理だ。救急車を呼んでくれ!」

午前6時過ぎ、顔面蒼白の男性(当時61)は、声を振り絞って妻に告げた。

下腹部の奥から、刺すような強い痛みが断続的に襲ってきた。
前かがみに身体を折ったまま、ソファから動けない。
全身から吹き出る汗で、パジャマがぐっしょり濡れていた。
尋常ではない痛みに、目をつぶって耐えた。

思い当たる節はあった。

前日、男性は自治体の胃がんバリウム検査を受けたのだ。

渡された下剤はしっかり飲んだが、トイレで何度いきんでも何も出なかったのである。

■緊急手術から目覚めると、下腹部には人工肛門

・・・

■「バリウムとの因果関係がハッキリしていない」

人工肛門となって、男性は身体障害者4級の認定を受けた。

役所で手続きする際、バリウム検査をきっかけに起きた事の顛末を話したが、お気の毒でしたと言われただけだった。

この対応に納得がいかない男性の家族は、胃がん検診の問題を報道していた私(筆者)に連絡してきた。

・・・

■健診団体は救済制度があることには触れず

自分のようなケースは他にも起きているのか、と男性が検診団体に尋ねると――。

「水分の補給が少なかったり、別の病気と重なったりして、検査から1週間後に腸内でバリウムが固まったケースが過去5年間で2回ほどありました。検査翌日に手術した例はありません」

男性は、「全国レベルでは、ありますよね?」と食い下がった。

これに対して検診団体は、「私どもは日本対がん協会の支部でして、(翌日に緊急手術の例は)聞いたことがありません」と回答した。

・・・

国内最大の検診グループである日本対がん協会の年次報告書によると、2021年度に自治体などの依頼で実施した集団胃がん検診は約170万人、そのうちバリウム検査は約163万人で、圧倒的に多い。

同グループのひとつ、前出の群馬県の検診団体元幹部(医師)は、「バリウム検査を全面廃止して、内視鏡検査に切り替える計画を進めたが、強い抵抗にあって断念した」と語っていた。

同グループでは、バリウムX線の撮影装置を積んだ高額な検診車を保有し、放射線技師などの専門スタッフを多数抱えている。

さらに各検診団体は、莫大ながん検診の費用を支出する各県の幹部職員の天下り先となっているのだ。

胃がん検診に投入される税金は、全国で年間600億円とも言われ、「利権」となっている。

人々の命よりも業界の事情や役人の天下りを優先して、バリウム検査が今も脈々と続いているのである。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/11c2c9617d88f4cd47cb37987eee296e4418d536?page=1

 

(ブログ者コメント)

バリウム健診の問題点については、本ブログでも過去に何件か情報を紹介している。
そのうちの1件は今回と同様、岩澤氏からの情報。

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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