2021年3月19日20時12分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力福島第一原子力発電所の3号機で地震計が故障したまま放置され、先月の福島県沖を震源とする地震でデータが取れなかった問題で、東京電力は、新しい地震計を設置して、19日から運用を再開したと発表しました。
福島第一原発3号機では、地震の揺れによる建物への影響を調べるため、去年4月から、2台の地震計が設置されていました。
しかし、去年7月の大雨などで、いずれも故障したまま放置され、県内で最大震度6強の揺れを観測した先月13日の地震で、データを取ることができませんでした。
これについて、東京電力は、今月5日までに、もともと設置していた場所と同じ1階と5階に、新しい地震計を設置し、19日から運用を再開したと発表しました。
東京電力は、去年7月の地震計の故障のあと、すぐに復旧させなかった理由について、1階にあった1台が水没したあと、10月になって5階の屋上部分にあったもう1台で原因不明のトラブルが発生し、これが現場の高い放射線量の影響なのかどうか、原因の究明に時間がかかっていたためだと説明しています。
この問題では、原子力規制委員会が「東京電力の対応に問題がある」として、ほかの計測機器を含めた対応を検証する考えを示しているほか、地震から1週間以上たって地震計の故障を初めて公表した対応にも、地元から批判が高まっています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210319/6050013870.html
3月19日10時23分にNHK福島からは、地震計が故障していなければ、しっかりしたデータをとることができたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この問題について、18日夜、東京電力の小早川社長は、「地震があったときに計器が故障せず動いていれば、しっかりとデータを得られる千載一遇のチャンスだったので残念だ」と述べ、地震を「チャンス」と表現したうえで、「計器をすぐ更新することが出来ていなかったのは非常に問題がある。しっかり改善したい」と話しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210319/6050013862.html
(ブログ者コメント)
先日、柏崎刈羽原発でテロ対策侵入検知装置が故障していた問題を紹介したばかり。
事情は異なるようだが、同じようなことが、こうも続けて報道されるようでは、ちょっと心配になってしまう。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。