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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2021322200分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

東京電力福島第一原発で事故が発生して間もない201131618日、米政府が4号機の使用済み燃料プールに水がないと誤って判断したのは、同原発構内の一部で放射線が人の死亡に直結する高線量率になっているとの情報が根拠の一つだった――。
そんな事情が米政府側の記録や関係者の話でわかった。

実際にはプールに水はあった。
が、米政府はプールに水がないため、大量の放射性物質が火災で大気中に巻き上げられ、首都圏まで運ばれかねないと懸念。
原発80キロ圏内の自国民に避難を勧告した。

首都圏に放射能汚染が及ぶ最悪の事態の恐れをめぐり、日米の深刻な認識の相違が生じていた。

4号機の原子炉建屋は315日朝に爆発。
最上階のプールには1331体の使用済み燃料が保管されていた。

記者が参加した「福島原発事故10年検証委員会」(座長=鈴木一人・東京大教授)事務局に対する東電の回答によると、東電は当時、燃料が水面に露出すれば建屋周辺は毎時10シーベルト(1万ミリシーベルト)の線量になると試算していた。

だが実際には、10シーベルトと比べれば線量は桁違いに低く、東電が3月中旬に建屋外で測定した最高値は毎時400ミリシーベルト。
急性放射線障害になった人もいなかった。

東電は当時、測定した線量を逐一公表しており、政府も東電もプールに水があると判断していた。

米原子力規制委員会(NRC)の当時の電話会議などの記録によると、NRC16日早朝(日本時間同日夜)、東京に派遣した職員から「プールは爆発で壁が崩壊し、水を保持する能力を失った」との報告を受けた。

グレゴリー・ヤツコ委員長(当時)は、80キロ圏内の米国人に避難を勧告する方針を決定。
米議会の公聴会で「プールに水はない」と述べた。

ヤツコ氏は19年に出した著書で、この発言の誤りを認めている。

水がないと判断したことについて、日本に派遣されたNRC職員のトップだったチャールズ・カストー氏は18年に出した著書で「建屋の外部の放射線レベルが非常に高いとの話があり、その線源は燃料そのものに違いないと判断した」と振り返っている。

NRCの記録を検証したところ、カストー氏は17日夜(日本時間18日午前)の電話会議で、同じ敷地内にある2号機と3号機の建屋の間に6千ミリシーベルト相当の線量があると発言していた。

別の会議参加者が「私もその数字を見た」と応じると、カストー氏は「それは致死線量(lethal doses)だ」と述べた。

検証委の聞き取りに対し、「致死線量」情報の出所について、カストー氏は「NRCの人間から聞いたとうっすら覚えている」と答えるにとどまった。

記録によると、1517日、NRCの内部では「5人が致死放射線量(lethal doses of radiation)を受けた」、「施設や制御室は致死線量(fatal doses)で、何も制御できなくなるだろう」といった情報も共有されていた。

これらは事実と異なる情報だった。

https://www.asahi.com/articles/ASP3Q5SJKP3QUTIL044.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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