2021年3月25日18時28分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県浦安市は、市内の案内看板などに誤った英語表記が見られることから、正しく見直す取り組みを進めていくことになりました。
人口の2.5%が外国人で、外国からの観光客も多い浦安市は、市民から「市内の案内看板などの英語表記が誤っている」という指摘を受け、有識者を交えた委員会で検証を進めてきました。
その結果、例えば新浦安駅前の「自転車進入禁止」の看板が、英語表記では「NoEntranceBicycles」(ノー・エントランス・バイシクルズ)と、「入口自転車なし」という意味になっていること。
また、「一般車一時乗降場」の看板は、「PrivateCarsOnly」(プライベート・カーズ・オンリー)と、「一般車だけ」という意味の表記になっていて、乗り降りできるか分からないことが指摘されました。
さらに市のホームページの日本語の表現が分かりづらいため、機械では正しく翻訳することができず、検証した53件のうち、9割以上の51件に修正の必要があったということです。
浦安市では、ホームページについてはすでに修正し、案内看板については順次、正しい表記に変えていくことにしています。
委員の1人で市内に住むアメリカ出身の林パトリツィアさんは、「新型コロナウイルスの感染拡大の当初、市のホームページを見ても全く意味が分からず困った。今後は外国人にとってさらに住みやすい街になっていくと思う」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20210325/1080014082.html
※昨年、2020年11月21日11時18分に毎日新聞からは、誤表記見直しの経緯などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県浦安市は20日、市のホームページ(HP)の自動翻訳や公共施設の案内表示などの不正確な外国語を改善するため、「多言語表記検証委員会」を設置したと発表した。
12月下旬に初会合を開き、現状と課題を検証し、年度内にも改善案をまとめる方針だ。
市によると同市のHPは、各担当課が更新した情報を民間の自動翻訳システムが機械翻訳している。
英語や中国語など8言語に対応しているが、ネーティブのチェックは入っていないという。
10月中旬に市国際交流協会の白木聖代・前会長が内田悦嗣市長に面会し、市HPで災害時情報や急病診療所の案内などで間違った英訳が掲載されている現状を指摘。
白木さんは自動翻訳の誤訳や不自然な英語の改善を求めて通訳や研究者らで作る「日本の英語を考える会」(会長・鶴田知佳子東京女子大教授)の理事をしている。
内田市長は20日の定例記者会見で「日本全国の問題に浦安がさきがけとなって取り組みたい」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20201121/k00/00m/040/035000c
※以下は、白木さんのブログ記事(2020年12月3日22時35分)。
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浦安市のホームページの機械英語翻訳に問題あり、と内田市長に連絡したところ、市長が即座に反応、「浦安市多言語表記検証委員会」が発足することになった、ということを先回ブログに書いた。
私も委員として参加するが、それに先駆けて、ホームページ以外のところには問題がないかと市内の様々な場所で「間違い探し」をしてみた。
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https://note.com/nihonnoeigo/n/nbe8a022be8fe
(ブログ者コメント)
自動翻訳を使ったがゆえの誤訳については、本ブログでも2020年4月に神戸市の中国語事例を紹介している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。