2021年2月3日に掲載した第3報がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第4報修正4として掲載します。
第3報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11375/
(2021年4月3日 修正4 ;追記)
2021年3月26日に静岡新聞から、工場長らは不起訴になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡地検沼津支部は25日、業務上過失致死傷の疑いで書類送検された当時の富士工場長を含む社員6人と、協力会社社長の計7人=当時40代~60代=をいずれも嫌疑不十分で不起訴処分とした。
爆発の原因を慎重に捜査した結果、刑事責任を問うのは困難と判断した。
友添太郎支部長は、原因は静電気による粉じん爆発と断定したものの、「いくつかの特殊な要因が重なって大きな爆発を引き起こした」と説明。
7人が特殊要因を予見して事故を未然に防ぐのは難しかったと判断した。
具体的な特殊要因の内容や、7人が作業員に対する静電気帯電防止機能が備わった着衣や靴の着用の徹底を怠ったとの指摘には、「捜査上の証拠に関わるため、明らかにできない」と言及を避けた。
同年12月1日午前8時25分ごろ、紙にインキを定着させる樹脂の製造プラントで発生。
熱した松やになどを反応釜の中で加工した樹脂を冷却後、砕いてフレコンバッグと呼ばれる包装用袋に充塡(じゅうてん)する作業をしていた協力会社の男性従業員2人が死亡し、プラント内外にいた作業員ら13人が重軽傷を負った。
プラントは全壊、全焼した。
同社は18年11月、爆発の発生元はプラント1階部分で、粉砕した樹脂をフレコンバッグに高速充塡する際に静電気が発生して樹脂に着火したなどとする調査結果を公表。
富士署と県警捜査1課は今年1月、粉じん爆発の発生防止対策を怠ったなどとして、業務上過失致死傷の疑いで7人を同支部に書類送致していた。
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/878795.html
3月25日18時2分に時事ドットコムからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
同地検は、複数の特殊な条件が重なると、粉じん爆発につながる大きな静電気が発生することを特定。
その上で、7人にそのような静電気の発生を予見することは難しかったと判断した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/357660a62ab379f2dcb5559efd4ff45701a3956b
(ブログ者コメント)
「大きな静電気が発生することになった特殊要因の内容は明らかにできない」とのことだが、再発防止のためには、刑事罰という束縛から離れ、その点をこそ明らかにしてほしいものだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。