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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20179251144分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

23日午後3時半ごろ、高知県北川村の山の中に作られた臨時のヘリポートを離陸した愛知県の航空会社、「中日本航空」のヘリコプターから、合わせて重さ2.7トンぶんの石が落下した。


当時、ヘリコプターは土砂災害の復旧工事のため、1つが直径5cmから25cmほどの石をまとめて容器に入れてワイヤーでつり下げて、ヘリポート近くの現場まで運んでいたところ、高さおよそ70mから誤って落下させたという。


これまでのところ、けが人はなく、周辺の被害も確認されていないが、国の運輸安全委員会は航空事故につながりかねない重大なトラブルにあたる「重大インシデント」として、今朝から航空事故調査官2人を現地に派遣して、当時の作業の状況などを詳しく調べている。

中日本航空によると、ヘリコプターは、「グリ石」と呼ばれる丸みのある石を、ヘリポートから工事現場まで、着陸せずに何度も往復しながら運んでいたという。

 

石は、「バケット」と呼ばれる専用の容器に入れられ、ヘリコプターの機内にあるボタンを操作すると、容器の底が開いて石が落ちるようになっていた。

 

石が落ちた当時の高度はおよそ70mで、何らかの原因で容器の底が開き、石が落下したという。


中日本航空は、「関係者や地元の方にご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。運輸安全委員会の調査に協力し、再発防止に努めたい」とコメントしている。


現場近くで行われていたのは、6年前の台風による土砂災害の復旧工事だった。

 

工事を発注した四国森林管理局安芸森林管理署によると、工事は来年2月までの期間で、山腹を補強したり、谷に土砂が流れ込むのを防いだりする予定だったという。

 

また、ヘリポートも、台風で被害を受けたあとに物資の輸送などを目的に設けられたという。


周辺の集落に住む90代の男性は、「普段からヘリコプターの大きな音を耳にしていたので、石が落下したという話を聞いてびっくりしました」と話していた。

また、80代の男性は、「周辺には住宅もあるので、ヘリコプターで石材を運ぶときは、安全管理に気をつけてもらいたいです」と話していた。

 

出典

ヘリから石材2.7トン落下

http://www.nhk.or.jp/lnews/kochi/20170925/8010000300.html 

 

 

 

(2018年9月29日 修正1 ;追記)

 

20189271130分にNHK高知から、スイッチ操作を間違えたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

運輸安全委員会が27日公表した調査報告書によると、落下した原因は、ヘリコプターに乗っていた整備士が地上にいる作業員に注意事項を伝えるため、連絡用の無線機のスイッチを操作しようとしたところ、誤ってバケットの開閉スイッチを操作したためだと結論づけている。


今回のトラブルを受けて、ヘリコプターを運航する会社は、整備士に対して再発防止のための教育を実施したほか、バケットを開閉するのためのスイッチを増設し、現在のスイッチと同時に操作しなければならない方法に改めたという。

 

出典

ヘリから石落下はスイッチ間違え

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20180927/8010003383.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下は運輸安全委員会報告書(概要)に記載されている内容。

 

3.4 判明した事項の解析

 

 (1) 石材の落下


本重大インシデントは、同機がバケットに石材を積載して同荷つり場から 離脱した直後、機上整備士が被訓練者に注意事項を伝えようとした際、バケットの開閉スイッチを連絡用無線機の送信スイッチと間違えて操作したため、バケットが開き、石材が落下したことによるものと認められる。

 

 

(2) 機上整備士


機上整備士は必要な教育訓練を受けていたものと認められる。


機上整備士がバケットの開閉スイッチを連絡用無線機の送信スイッチと間違えて操作したことについては、被訓練者への注意事項の伝え方を考えることに意識が向き、バケット操作に対する注意力が低下した状態で、それまで繰り返し行っていた動作であるバケットの開口操作を意図せず行ってしまったことによるものと考えられる。


また、機上整備士は、スイッチ操作の際に手元を見ていなかったため、操作しようとしたスイッチの間違いに気付けなかった可能性が考えられる。

 

(3) コントロールボックスの設計


バケット開閉スイッチには誤操作防止の機構はなく、開閉スイッチを押すだけで開く設計になっていた。


このため、機上整備士が間違ってバケットの開閉スイッチを押したことにより、バケットは開いた。


バケットの開閉に複数のスイッチの操作を必要とする機構やガード付きスイッチの採用等は、誤操作防止に有効な対策と考えられる。

 

https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2199

 

 

 

 

 

 キーワード;ヒューマンエラー、人的エラー





 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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