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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(1/2から続く)

 

 

9251637分にNHK関西からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

国の運輸安全委員会は25日午前、関西空港にあるKLMオランダ航空の事務所で、担当者から機体の整備状況などについて聞き取り調査を行った。


このあと、運輸安全委員会の日下航空事故調査官は、「パネルはめったに落ちない部品で、過去の事例や経験則がない。落下物はないことが当たり前。再発防止に向けて、しっかり調査に取り組みたい」と述べた。

 

国交省は国内の航空会社に対して、部品を落下させたりなくなっているのが見つかったりした場合に報告を義務づけていて、去年10月末までのおよそ7年半に437件の報告があったという。


ほかにも、平成27年度までの10年間に国内の空港周辺で航空機からの落下物が見つかったケースは、あわせて21件確認されている。


平成20年5月には、旅客機から重さが12kgと3.5kgのパネル2枚が外れ、このうち1枚が千葉県香取市の畑に落下しているのが見つかった。


航空機の多くの部品は定期的な整備が義務づけられ、航空会社が運航の間に異常がないか確認しているが、部品の脱落や落下は後を絶たない。


今後、羽田空港の発着枠の拡大に伴って、東京都心の上空を飛行するルートが設定されることに住民から不安の声があがっていることから、国交省は、空港に到着した機体を抜き打ちでチェックしたり、落下や紛失に関する情報を関係者間で共有する仕組みを作ったりして、対策を強化している。

今回の部品落下について、日本航空の元機長で航空評論家の小林宏之さんは、「落下したのは、主翼の根元の胴体部分に付いている空気の流れを良くするフェアリングというパネルで、これが落下するのは非常に珍しいケースだ。原因はまだわからないが、パネルを止めているネジが全部とれているということなので、定期的な整備や飛行前の点検が不十分だった可能性がある」と指摘している。


出典

機体部品落下事故で聞き取り調査

http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170925/4225352.html 

 

 

926745分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

飛行ルートと落下現場が水平距離で3km以上離れていたことが、25日、分かった。

捜査関係者によると、風を受けながら落ちてきた可能性があり、国交省運輸安全委員会の航空事故調査官は同日、航空会社関係者への聞き取りを開始。

今後は整備状況を確認し、パネルが落下した原因や経緯を調べる。

 

同便の大阪市付近での飛行ルートは此花区や淀川区などの上空で、当時、同市付近では西南西の風が吹いていた。

 

出典

『オランダ航空機 パネル落下点、飛行ルートから3キロずれ』

https://mainichi.jp/articles/20170926/k00/00m/040/117000c 

 

 

 

(2018年12月1日 修正1 ;追記)

 

201811291033分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

運輸安全委員会は29日、パネルを機体に固定する取り付け金具「ブラケット」の強度が不十分だったため負荷がかかり金属疲労を起こして破損し、パネルが脱落したとする調査報告書を公表した。

 

報告書によると、パネルを機体に固定するブラケットは、寸法の精度や強度が不十分だった。

このため、パネルを押さえつける力が弱くなるなどの問題が生じ、機体とパネルが密着せず隙間が生じたとみられる。

 

その隙間からパネルの内側に流入した空気の圧力で負荷がかかり、金属疲労でブラケットが破損。

さらに大きな隙間が生じ、流れ込んだ空気の圧力と振動でパネルの脱落につながった可能性が高いという。

 

ボーイング社は08年、同種のパネル脱落の報告を受け、航空各社に点検を指示する通知を出していたが、200型は対象外だった。

 

KLMは17年12月までに、全機で、強度を増した改良型ブラケットへの交換を完了。

ボーイング社は18年3月に改良型ブラケットへの交換を指示する通知を出している。

 

報告書によると「脱落の直接の要因になった可能性は低い」とされるものの、パネルを固定するボルト30本のうち、5本で誤ったタイプが使用されていた。

安全委は、「整備手順や部品管理を見直し、再発防止策を講じることが望ましい」としている。

 

出典

強度不十分で金具破損、KLM機のパネル落下 運輸安全委

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38314590Z21C18A1CR0000/?n_cid=NMAIL007 

 

 

11291252分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

報告書によると、落下した強化プラスチック製パネルは、右主翼付け根付近の機体表面を覆っていた。

 

他の機体でも同じ金具にひび割れがあり、ボーイング社は09年に改良型金具を開発。

KLMにも情報提供していたが、交換を促す内容ではなく、問題の機体は旧型金具のままだった。

 

運輸安全委は、振動などによる金属疲労で金具が破断したため、パネルの隙間が広がり、空気の圧力などで脱落したと推定した。

 

パネルのへりの約30カ所は、ねじ止めされていたが、多くのねじ穴は広がり、ねじの頭が通り抜けた痕跡もあったという。

 

出典

『運輸安全委員会報告書 金具破断が原因か KLM機パネル落下』

https://mainichi.jp/articles/20181129/k00/00e/040/264000c 

 

 

11292254分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がブラケットの写真付きでネット配信されていた。

 

報告書によると、ボーイングは平成21年、この金具のひび割れが6件確認されたとして、改良型に交換可能と航空各社に情報提供したが、強制的に交換を促す内容ではなく、KLMの機体で不具合も起きていなかったため、交換されなかった。

 

ブラケットとは別に、パネルを固定するボルトが30本あり、5本は誤った種類が使われていた。

誤ったボルトの部分では、パネル内側に空気が入った形跡がないとして、「脱落の直接要因の可能性は低い」と指摘した。

 

出典

脱落パネルと機体に隙間 取り付け金具が破損 運輸安全委調査報告書

https://www.sankei.com/affairs/news/181129/afr1811290045-n1.html 

 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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