2017年6月15日12時1分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
オリンピックなどを目指す選手の強化拠点になっている東京・北区の「ナショナルトレーニングセンター」で、バレーボール男子の19歳の選手が練習中に剥がれた床板が足に突き刺さって、全治1か月の大けがをしたことがわかった。
施設を管理するJSC=日本スポーツ振興センターによると、6月10日、ナショナルトレーニングセンターでバレーボール男子の21歳以下の日本代表の強化合宿中に、19歳の選手が滑り込んでレシーブをした際に木の床板が長さおよそ26cm幅およそ2cmにわたって剥がれ、右ひざ付近に突き刺さったという。
この選手は、およそ30針を縫う全治1か月の大けがをした。
JSCによると、このコートは、バレーボールのほか、バスケットボールやバドミントンなど、それぞれの競技で、メインのコートが使えないときに利用されているという。
毎日、練習をした選手がモップをかけたり業者が清掃をしたりしていたが、異常の報告はなく、JSCでは詳しい事故の原因を調べている。
スポーツ庁によると、国内の体育館で床板が剥がれて重傷を負った事故は、おととしまでの10年間で7件起こっていて、5月末から6月初めにかけて、JSCなど各スポーツ関係団体に定期点検などを求める通知を出していたという。
JSCの担当者は、「大変残念なことで、再発防止のために取り組んでいきたい」としている。
出典
『五輪強化拠点床はがれ選手大けが』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170615/4278071.html
6月15日8時35分に読売新聞からは、下記趣旨の記事が事故時のイメージ図付きでネット配信されていた。
剥がれた床板が太ももに刺さる大けがを負っていたことが14日、明らかになった。
スポーツ庁などが先月末に同様の事故防止を関係者へ通知したばかりで、五輪選手の強化拠点での事故発生は、関係者の危機管理の甘さが問われそうだ。
出典
『バレー合宿、剥がれた床板がももに刺さり大けが』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170615-OYT1T50018.html
(ブログ者コメント)
本件、6月5日に本ブログで消費者事故調の調査結果を紹介したばかりだ。
モップがけする選手や清掃業者に、剥がれそうな場所がないかよく見ておくことなど、注意事項を説明していたのだろうか?
『2017年5月30日報道 体育館でプレー中に滑り込んだ際、床板の一部が剥がれ突き刺さる事故は本来は禁止されている水拭きやワックス掛けをしていたことが原因だと消費者事故調が発表』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7186/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。