2017年3月31日5時0分にgooニュース(中日新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月30日20時5分にNHK金沢から、3月30日19時29分に石川テレビから、3月31日付で朝日新聞NHK石川全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
金沢市は30日、4月9日にオープンする金沢プール(同市磯部町)の飛び込みトレーニング室で、「ピット」と呼ばれるスポンジのプールに飛び込んだ石川県内の中学1年の女子生徒(13)が右足すねの外側と左足首を骨折する重傷を負ったと発表した。
4週間ほどの入院が必要だという。
市によると、25日午後3時ごろ、生徒が高さ1.5mの飛び込み板の上から、飛び降りるような姿勢で足から飛び込んだところ、3.3m下のコンクリートの底に両足を打ちつけた。
深さ1.8mのピットは、水の代わりに20cm四方のスポンジでいっぱいに満たしてあったが、隙間に落ち込んだとみられる。
市によると、この日はオープンに向けて施設の調整を行うため、市水泳協会が県内の中高生の選手10人を集め、飛び板などの調整を実施していた。
女子生徒は指導者の指示通りに飛んでいたといい、生徒の前に飛び込んだ数人の中高生にけがはなかった。
市職員は立ち会っていなかった。
トレーニング室は、水を使わずに飛び込みの練習ができる、国内初の施設。
海外の施設や体操の練習ピットを参考に、業者がスポンジを活用する設計をした。
市によると、この練習台は、どんな体勢で飛び込んでもスポンジの下のコンクリート部分までは到達しないよう設計されたという。
市の担当者は「事故は想定外」と説明したが、スポンジを入れたばかりで隙間ができやすかった可能性もあるという。
市は事故の原因を調べ、オープンまでに底にマットを敷くなどの対策をとるとしている。
29日に協会から市に報告があり、市は生徒の保護者に謝罪した。
「事件性がないため、通報義務はない」として、警察に連絡はしていない。
報告の遅れについて、協会は市に対し「プールのオープン前ということもあり、どう対応するのがいいのか分からなかった」と説明したという。
山野市長は、「原因の究明と安全性の確保に努めている」とのコメントを出した。
同プールは、金沢市が東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿を誘致しようと、金沢市磯部町に新たに建設したもの。
出典
『オープン目前の金沢プール 板から飛び降り中1骨折』
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-CK2017033102000093.html
『新プール施設で中学生が骨折事故』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025154561.html
『金沢プールで事故』
http://www.ishikawa-tv.com/news/main.php
(ブログ者コメント)
海外の施設や体操の練習ピットを参考に設計した国内初の施設ということだが、どこまで安全性を考慮して設計したのだろう?
外見だけを真似して・・・ということはなかったのだろうか?
(2017年4月7日 修正1 ;追記)
2017年4月5日12時59分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、市は、ピットを当面使用中止とすることを決めた。
当初は、オープンまでに対策をとる予定だったが、時間をかけて原因を究明することとした。
市は、施設の運営を委託する市水泳協会などの指定管理者と安全対策を協議する。
設備の利用開始時期のめどは立っていない。
同様のピットは中国などにあるが、国内では市が初めて採用した。
スポンジの量や飛び込み台の高さなどは,海外の施設を参考にして決めたという。
出典
『国内初の飛び込み練習設備、使用中止…中1骨折』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170405-OYT1T50041.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。