2023年7月10日12時2分にYAHOOニュース(下野新聞)から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
栃木県鹿沼市内で5月、市内の中学校3校の合同陸上練習会で、生徒が投げた砲丸が別の生徒の頭に当たる事故が発生した。
事故後、下野新聞「あなた発 とちぎ特命取材班」に読者から投稿が寄せられた。
「陸上部の投てき種目の練習で、生徒同士の安全を確保するルールはあるのか」。
取材を進めると、県内中学校の陸上部で種目別の共通の練習ルールは明文化されていなかった。
事故を受け、県中学校体育連盟(中体連)陸上競技専門部は、種目別の安全管理マニュアルを新たに作成し、再発防止に取り組んでいる。
事故は5月6日、同市内の陸上競技場で起きた。
生徒が投げた砲丸が、自分の砲丸を回収しようとした生徒の頭を直撃。
左側頭部に軽傷を負った。
同市によると、練習会には生徒約90人と教員6人が参加。
砲丸投げは生徒8人が練習していた。
教員は近くにいたが、複数の競技に目を配っており、事故当時は砲丸投げの練習を見ていなかった。
同市は事故原因として、練習中の種目ごとの留意点や生徒に対し配慮すべきことについて、指導者間で情報交換が不十分だったことなどを挙げた。
県内中学の陸上部で、共通の練習ルールはあったのか—。
県中体連の陸上競技専門部は、大会の開催時、県中体連の危機管理マニュアルに沿い安全管理を行う。
事故防止のチェックリスト、けが人が出た場合や災害発生時の対応などを定めているが、練習時の各種目の細かなルールは明文化されていなかったという。
事故を受け、同専門部は5月下旬、各種目の練習上の留意点をまとめた資料を作成し、県内各地区に周知した。
投てき種目として
(1)環境づくり
(2)競技者への安全指導
(3)事故につながる危険とその対策
などを盛り込んだ。
砲丸投げでは、投てき練習の場所をコーンなどで明確にし、声を出して周囲の安全を確認するなど、安全に取り組むための指導を行うことを示した。
投てき種目の事故は昨年、長野市内の中学校や茨城県内の高校でも発生している。
女子やり投げの元日本代表海老原有希さんを指導した栃木陸上競技協会の渡辺専務理事(68)は、「投てき種目は特に慎重な指導が必要。教員自身が安全や危険を意識してこそ、生徒たちにも指導できる」と話した。
取材後、投稿読者に見えてきた状況を伝えた。
読者は「被害者はもちろん、加害者側も苦痛を味わう。練習のルールを作るだけでなく、徹底させる仕組みが必要だ」と訴えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3526be4b988f5b2f5fc40a83bb8282bbc27b7650
(ブログ者コメント)
鹿沼市ならびに昨年の長野市(5月20日)&茨城県(7月1日)の事例は本ブログでも紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。