2019年7月8日12時23分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし1月、福岡市東区香椎浜ふ頭に停泊中の貨物船の船内で、荷物を運ぶトレーラーを誘導していた木塚さん(男性、当時20歳)が、バックしてきたトレーラーと、後ろにあった貨物の間に挟まれ、死亡した。
警察が事故の原因について調べたところ、木塚さんが、停止するよう笛で合図したにも関わらず、トレーラーがバックし続けたことがわかったという。
さらに、トレーラーを酒気帯びの状態で運転していたことも判明し、警察はトレーラーの運転手(45)を過失運転致死の疑いで書類送検した。
警察の調べに対し、運転手は、「誘導の笛の音は聞こえたが、バックしても大丈夫だと思った」などと供述しているという。
また、53歳の現場責任者についても、運転手が酒を飲んでいないかなどを確認していなかったとして、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
出典
『トレーラー誘導で死亡 書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20190708/5010004927.html
7月8日19時55分にYAHOOニュース(テレビ西日本)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市東区香椎浜ふ頭に停泊していた貨物船の中で2019年1月、トレーラーを誘導していた木塚さん(当時20)がトレーラーと荷台の間に挟まれ、死亡した。
警察は、木塚さんが笛で停車を指示したにもかかわらず、トレーラー運転手の男(45)がバックを続けたとして、過失運転致死の疑いで運転手の男を書類送検した。
事故直後、運転手の男の呼気からアルコールが検出されたが、公道ではない貨物船内での事故のため、酒気帯び運転容疑での立件には至らなかった。
また警察は、現場の安全管理を怠った業務上過失致死の疑いで、現場監督の男(53)も書類送検している。
出典
『貨物船内で男性が挟まれ死亡 運転手ら2人を書類送検 公道でなく“飲酒”立件できず 福岡市』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190708-00000008-tncv-l40 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190708-00000008-tncv-l40
(ブログ者コメント)
以下は、テレビ西日本の映像の1コマ。
事故が起きたと思われる貨物船の甲板上を、トレーラーが結構なスピードで走り回っていた。(画面中央右寄り)
今回事故を起こしたトレーラーは、そういったトレーラーだった可能性がある。
(2020年12月19日 修正1;追記)
2020年12月18日6時0分にgooニュース(西日本新聞)からは、運輸安全委員会が調査結果を公表した、会社は朝の点呼時にはアルコール検査していたが、日付をまたいだ作業の前には検査していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
運輸安全委員会は17日、作業前に飲酒していたトレーラー運転手について「飲酒が運転技能に影響を及ぼした可能性がある」とする調査結果を公表した。
委員会の報告書によると、事故は昨年1月20日午前1時55分ごろ、船内のコンテナ積載作業中に発生。
トレーラー運転手は後方にいた木塚さんの笛の合図を聞いてトレーラーを停止させたが、木塚さんはトレーラーとコンテナに挟まれて死亡した。
トレーラーは完全に停止していなかったとみられるという。
運転手は前日夜、近くの店で夕食を取った際、同僚の忠告に従わず、ビールジョッキ3杯と焼酎水割り2杯を飲んだ。
その後、トレーラー内で仮眠した後に缶ビール2本を飲んでいた。
報告書は、飲酒による運転手への具体的な影響は不明としたものの、「状況判断、反応時間などに影響した可能性がある」と指摘。
運転手の所属会社は、前日朝の点呼時にアルコール検査を行っていたが、日付をまたいだ作業前には実施していなかった。
現場が船内のため、運転手は道交法違反(酒気帯び運転)罪に問われず、港湾運送事業法にも停泊中の船内作業時の飲酒を取り締まる項目はない。
報告書は再発防止策として、運転手が作業員の位置を常に確認できる状態で車両を動かすことや、事業者の作業前のアルコール検査の徹底を提言した。
報告書によると、事故2時間後に運転手の男の呼気から0・27ミリグラムのアルコール分を検出。
飲酒量などから、事故当時は呼気1リットル当たりのアルコール分が0・38〜0・46ミリグラムだった可能性があると分析した。
酒気帯び運転の基準値の約3倍だ。
現在、男は自動車運転処罰法違反罪に問われて公判中。
飲酒運転に関して直接裁かれるわけではないが、情状面で考慮されるとみられる。
https://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/region/nishinippon-1000674497.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。