2019年7月7日付で中日新聞石川版から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
「東山(金沢市)を歩いてたら、めっちゃ傾いた電柱があったんだよ」。
そんな話を聞いた。
現場は、5月の旧町名復活で「観音町3丁目」になったエリアだという。
出掛けてみたら、すぐに見つかった。
何で、こんなに傾いているの?
その電柱は、加賀藩主前田家ゆかりの長谷山観音院の参道で、浅野川大橋交番脇から続く「観音町通り」に立つ。
梅雨の晴れ間、近所の住民に尋ねた。
「傾いていますけど、気になりませんか」
「こんなもんかと思ってる」という人がいる一方、「危ないですよね」と話す二丁目に住む中村さん(男性、76歳)に出会った。
「つい最近の住民の集まりでも話題になった。災害があると怖いし、景観にもふさわしくない」。
いつから傾いているのかは分からないという。
電柱を設置した北陸電力石川支店(金沢市)に取材すると、広報担当者から「電柱の番号は分かりますか」と尋ねられた。
北電は石川、富山、福井の3県と岐阜県の一部に電柱を計約70万本設置している。
すぐに確認するのは難しいようで、電柱に記された数字を伝え、回答をお願いした。
待つこと3日。
結論から言うと、「(安全上)問題ありません」とのことだった。
北電は5年に1回、電柱を精密に点検。
表面のコンクリートや根元、電線の状況などから、総合的に安全性を判断している。
大雪が降ったり、台風が来たりした前後などにも点検をするという。
傾いた電柱は、1956(昭和31)年に建てられた。
「電柱は、基本的には真っすぐ建てる」(担当者)というから、最初から斜めだったわけではなさそうだ。
では、なぜ傾いたのか。
担当者は、一概には言えないと前置きした上で、原因の可能性を挙げた。
(1)つながっている電線に引っ張られた。
(2)電柱上部に設置された変圧器などの重みによって傾いた。
(3)雪の影響・・・など。
電柱は、法令で全長の6分の1が地下に埋まっている。
耐震の基準はないが、風速40mほどに耐えられるという。
ちなみに観音町通りは、市が本年度、無電柱化に取り掛かる計画路線に含まれている。
傾いた電柱は、いずれなくなる予定だ。
出典
『観音町に“ピサの斜塔”電柱 なぜ傾いた? 安全性は?』
https://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20190707/CK2019070702000049.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。