2019年7月6日7時7分に秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北森林管理局は5日、福島を除く東北5県のブナの結実予測を発表し、秋田県ではほとんどの木が結実しない「大凶作」になるとした。
同局職員が4~6月、国有林145カ所のブナの開花状況を目視で調査。
「豊作」「並作」「凶作」「大凶作」の4段階で実のつき具合を予測した。
本県55カ所のうち、ごくわずかに花がついているのが30カ所、全く開花していないのが24カ所。
木全体で開花したのは1カ所だけだった。
岩手、宮城、山形も本県と同じ「大凶作」で、青森は「凶作」の予想だった。
ブナの実は、ツキノワグマが好む食べ物の一つとされる。
本県は2013年の並作以降、凶作と大凶作が続いており、今年も秋に人里への出没が増える可能性がある。
県警地域課によると、今年のクマの目撃件数は4日時点で269件、294頭。
昨年同期に比べ232件、249頭少ない。
県自然保護課は、「現時点で目撃件数は大きく減っているが、ブナの凶作の年はクマの目撃件数が増える傾向にある。入山する際は十分気を付けてほしい」としている。
出典
『今年のブナ「大凶作」予測 東北森林管理局、クマ出没に注意』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190706AK0003/
7月10日9時17分に山形新聞からは、クマ目撃件数とブナ豊凶年の相関棒グラフ付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県内で学校周辺などでのクマ出没が相次いでいる。
8日も白鷹町鮎貝小の敷地で目撃された。
人里に現れるケースが目立つ中、クマが森で好んで食べるブナの実が、東北森林管理局の今秋の結実予測では「大凶作」。
エサを求め行動範囲が広がり、人と遭遇する機会が増える可能性もあるという。
例年、目撃や出没件数が増えるのは夏から秋。
県は一層の注意を呼び掛けている。
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出典
『県内、クマ出没に危険信号 ブナの実、「大凶作」予測』
http://yamagata-np.jp/news/201907/10/kj_2019071000197.php
7月10日14時57分にNHK秋田からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田県は、先月捕獲されたツキノワグマが例年より多かったことなどを受け、11日から「ツキノワグマ出没に関する注意報」を出すことを決め、山に入る際は1人で行動しないことなど、対策を徹底するよう呼びかけている。
県によると、先月、県内では50頭のツキノワグマが捕獲され、去年までの10年間の6月の平均捕獲数のおよそ2.5倍に増えたという。
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出典
『「ツキノワグマ出没注意報」』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20190710/6010004250.html
7月11日付で河北新報からは、秋田県がクマ出没注意報を発令したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田県は10日、ツキノワグマの6月の捕獲数が例年より倍増したことや、東北森林管理局(秋田市)のブナの結実予測が「大凶作」となったことを踏まえ、ツキノワグマ出没に関する注意報を11日に発令すると発表した。
期間は8月31日まで。
県自然保護課によると、6月の捕獲数は50頭と、過去10年の平均19.9頭に比べ、倍以上になった。
さらに、餌となるブナの結実不足の予測が出たことから、クマの人里への出没が懸念されている。
同課は、「7、8月は山奥に餌が少なくなるため、クマは住宅地や農地に出没する傾向にある」と注意を呼び掛けている。
昨年は4月23日に注意報を発令し、6月26日に警報に切り替えた。
警報期間は10月末まで延長した。
出典
『秋田県がツキノワグマ出没注意報 クマ捕獲倍増、餌のブナ大凶作踏まえ発令』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201907/20190711_41003.html
(ブログ者コメント)
〇理由を詳しく述べることで、説得力ある安全注意喚起になっている。
〇以下は、NHK映像の1コマ。
クマが細い木に登り、揺れながら実を食べている。
クマに出会った場合、木に登って逃げようとしてもダメということがよくわかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。