2015年12月15日11時7分と12月15日6時23分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後5時半ごろ、群馬県嬬恋村の万座温泉にあるホテルの従業員から、「ホテルの温泉施設で男性2人が倒れている」と消防に通報があった。
警察によると、お湯の量や温度を調節する調整室と呼ばれる部屋で配管の点検作業などをしていた男性作業員2人が倒れていて、一時、意識不明となったが、いずれも意識は回復したという。
警察によると、2人はホテルの施設の修理などを担う会社に勤めていて、14日は2人で配管の修理や点検をしていたという。
2人のうち1人が倒れ、もう1人が救出しようとして、一旦、気を失って倒れたという。
調整室では、床のフタを外すと床下を通る配管が見えるようになっていて、2人が見つかった際、フタがずれていたという。
調整室の中はホテルの従業員によって換気が行われ、硫化水素は検出されなかったということだが、警察と消防は硫化水素による中毒とみて、15日午前10時前から、あわせて25人の態勢で現場検証を行っている。
ホテルなどによると、2人が点検していた配管はホテルから1kmほど離れた源泉からお湯を引くために使われていたという。
警察と消防は、何らかの原因で硫化水素が発生したとみて、事故の詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20151215/4315641.html
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20151215/4313771.html
12月15日18時19分にNHK前橋から、12月16日6時0分に上毛新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、事故当時の状況を再現するため配管のバルブを開いてお湯を通したところ、人体に影響を与えるほど高い100ppmを超える濃度の硫化水素が空気中から検出されたことが分かった。
また警察によると、作業員らは宿泊客から「お湯の温度が低い」とか「お湯の量が少ない」といった指摘を受けて、現場で作業をしていたという。
同ホテルは当面の間、10カ所ある浴場のうち、8カ所の利用を中止することを決めた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1064334661.html?t=1450210969684
http://www.jomo-news.co.jp/ns/3314501957271363/news.html
12月16日17時52分にNHK前橋からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2人の作業員は本来着用すべきだったガスマスクを着用していなかったことが、警察への取材で分かった。
警察と消防は、硫化水素による中毒とみて、15日、現場検証を行った。
これまでの調べで床下の配管の接合部分が外れていたことがわかり、警察は、配管から温泉が漏れ出す状況にあったことが硫化水素の発生につながったのではないかと見て、配管が外れていた原因などを詳しく調べている。
更に、その後の警察の調べで、2人の作業員は調整室で作業をする際にガスマスクを着用しておらず、硫化水素の発生を検知するガス検知器も使用していなかったことが分かった。
ホテルによると、調整室で作業を行う場合はマスクと検知器を使用する規則があったということで、「ふだんから使用を指導していたが、今後はこのようなことがないよう再発防止に努めたい」とコメントしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1064364561.html?t=1450297375476
(ブログ者コメント)
詳細は不明だが、点検のため温泉が通っている配管を外したところ、中から硫化水素が出て・・・ということだったのかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。