2015年12月12日に河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
仙台市地下鉄東西線で開業前日の5日に起きた運行管理システムのトラブルは、システムの保守管理を担う基板(フラッシュメモリー、4cm四方)に組み込んだ新ソフトが原因だった可能性の高いことが、11日、市交通局への取材で分かった。
運行管理システムは、走行中の列車位置を把握し、列車間の距離を管理する仕組み。
交通局によると、8月以降、システムが正常に稼働しているかどうかを伝える保守管理データが送りにくい状態があったため、システムを製造した横浜市のメーカーに手直しを依頼した。
メーカーはこの際、トラブルがあっても自動的に回復する「自動復帰機能」の入ったソフトを新たに基板に加え、2日に計36個の基板を入れ替えた。
5日のトラブル発生後、自動復帰機能の付いていない基板に戻すと、システムが回復した。
原因究明を進めてきた交通局とメーカーは、システム動作の再現実験などから、追加した自動復帰機能がシステム全体の不具合に及んだとほぼ断定した。
万全の体制で開業を迎えようと行った改良が、トラブルにつながった。
ただ3、4日と問題がなかったのに、なぜ5日になって発生したのかなど不明な点もあり、引き続き調査する。
トラブルは5日午後3時前に起き、列車の位置情報を各駅から総合指令所(太白区)に送れなくなった。
安全確保のため試運転中の全9本を手動で停止。うち5本に開業記念式典の参加者ら約400人が試乗していた。
出典URL
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151212_13020.html
2015年12月15日10時54分にNHK東北NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
仙台市交通局は、試乗会の3日前に取り替えた運行管理システムの改良したソフトが原因だったと発表した。
列車の位置情報は、各駅のサーバーを経由して総合指令所に送信されるということだが、試乗会の3日前にサーバーの部品を、改良したソフトを組み込んだものに取り替えていた。
仙台市交通局が詳しく調べた結果、この改良ソフトが原因となって、3日程度でメモリーの容量がいっぱいになって、電車の位置情報などが送れなくなっていたという。
部品はその後、元のソフトに戻し、開業日以降は異常はないという。
ただ、試乗会の3日前に改良したソフトに変えたのは、試運転をしていた8月に保守情報の通信が途切れる現象が起きたためで、交通局は、この問題の解決について引き続き、新たな対策を検討していきたいとしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20151215/4301131.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。