2015年12月12日19時0分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月12日17時30分に北日本放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時すぎ、氷見市長坂にある農業用の用水路で、氷見市朝日丘の建設作業員の男性(70)が「集水ます」と呼ばれる、用水路の水を合流させたり泥をためたりする部分にうつぶせの状態で死亡しているのを、男性の妻が見つけた。
男性が見つかった当時、現場付近の水位は30cmほどで、「集水ます」の上流の水路には、ふたや柵がほとんど設置されていないという。
男性は、昨夜、現場近くにある知人の家で飲食をしていたということで、警察は、自宅に戻る途中に誤って転落した可能性が高いと見て調べている。
飲食後、行方がわからなくなり、家族が探していた。
一方、12日午前9時半すぎ、黒部市宇奈月町内山の道路脇の側溝では、近くに住む無職の男性(80)がうつぶせの状態で倒れているのが見つかり、約3時間後に死亡した。
側溝の深さは約50cmで、男性が見つかった時には、水位は5cmほどあったという。
男性は毎朝散歩する習慣があり、警察は、男性が誤って転落したか、病気で倒れて転落した可能性があると見て、調べている。
県内では、去年とことし、いずれも用水路に転落するなどして15人以上が死亡していて、県が各地の用水路を点検したうえで、柵を取り付けるなどの対策を検討することにしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064260961.html?t=1449954559773
https://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=9695
(ブログ者コメント)
用水路への転落死亡事故は岡山で多発している旨、過去に紹介した。
その岡山の用水路の形状といえば、お城の濠のように道路からストンと垂直に切り下がり、また水路幅は1~3m程度と、結構広いイメージ。
ところが、今回の富山事例は、映像を見た範囲では、2件とも、道路から用水路に向けて草が生えた緩やかな斜面となっており、水路の幅は数10cm程度と、ごく狭い。
また、氷見事例の映像を見ると、集水ますにはグレーチングの蓋が取り付けられており、その蓋の周囲には草が生えているので、事故前から蓋はあったような感じを受ける。
これらのことから考えると、今回紹介した富山事例は、斜面に足をとられたなど、岡山事例とは違う原因かもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。