2016年3月11日0時9分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月11日21時14分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県西宮市で、酒にメタノールという液体を混ぜて夫を殺害しようとした疑いで、妻(48)が逮捕された。
妻は、夫(59)が飲む酒にメタノールを混ぜ、酒を飲んだ夫は意識不明の重体だったが、10日、死亡した。
兵庫県警は、11日、司法解剖の結果、死因は急性メタノール中毒による多臓器不全とみられると明らかにした。
調べに対し、妻は、「夫が飲む酒に燃料用アルコールを入れた」と話している。
燃料用アルコールとは、アルコールランプやコーヒーのサイホンなどに使用される燃料。
その成分の、70%から90%がメタノールだという。
無色透明で臭いも感じないメタノール。酒に混ぜても色や味が変わることはほとんどない。
昭和大学薬学部の沼澤聡教授によると、メタノールを口にすると、少量でも目に対して強い毒性が出てきて、場合によっては失明の危険があり、大量に飲んでしまうと死に至る危険性があるという。
死亡した男性は、今月6日、体調不良を訴え、病院を受診。
病院が「メタノール中毒の可能性のある患者がいる」と警察に通報したことから、事態が明らかになった。
捜査関係者によると、夫は、メタノールが入った酒を複数回にわたって飲んだ可能性があることが、新たにわかった。
妻は、酒にメタノールを混ぜたことは認めているが、「夫を殺害しようとは企てていません」と話し、殺意を否認している。
警察は、容疑を殺人に切り替え、動機や経緯を詳しく調べる方針。
出典URL
http://www.news24.jp/articles/2016/03/11/07324470.html
http://www.sankei.com/west/news/160311/wst1603110095-n1.html
(ブログ者コメント)
○メタノールを経口摂取すると急性中毒を起こすことは知っていたが、それは単なる耳学問。
実際に死亡した事例に接し、改めてその毒性を認識した。
○こういった事件をデータベース化することは、ナチスの実験例と同様、好ましいことではないかもしれないが、危険性を身近に感じられるのではないかと思い、掲載した。
○メタノールの急性毒性については、職場の安全サイト掲載のMSDSに,「ヒトで約半数に死亡が認められる用量が1400 mg/kg」と記されている。
これは体重70kgで100g相当、コップ半分程度の量だ。
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/67-56-1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。