2020年10月21日付で茨城新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後7時50分ごろ、土浦市本郷の県道脇の歩道で、マンホールの汚泥を取り除く作業をしていた同市、会社員、男性(41)と、つくば市、同、男性(38)がマンホール内に相次いで転落した。
これを目撃した同僚が119番通報。
2人は消防署員に救出され、病院に搬送されたが、死亡が確認された。
土浦署によると、現場では4人が作業をしていた。
マンホール内側に備え付けのはしごを使って41歳男性が中に入り、高圧洗浄機で汚泥を除去。
その後、はしごを上っていたところ、落下。
それを助けようと内部に入った38歳男性も落下した。
この日午後5時半ごろ、現場近くの市民から市に「下水があふれている」と電話があり、下水道課の職員が確認のため訪れると、事故があったマンホールの上流、西側数百メートルの別のマンホールから水があふれていた。
このため、市から復旧の依頼を受けた業者が社員4人を現場に派遣。
4人は事故のあったマンホールで午後6時半ごろから作業していた。
同署が2人の死因や事故の原因などを調べている。
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16032126895188
10月21日10時8分に朝日新聞からは、硫化水素と一酸化炭素が発生していたという下記趣旨の記事が現場の写真付きでネット配信されていた。
現場では有毒ガスの硫化水素と一酸化炭素が発生したといい、県警土浦署が状況を調べている。
同署によると、死亡したのは土浦市の浄化槽管理会社「T商事」の社員で、同市中神立町の佐伯さん(41)、同県つくば市花室の岡野さん(38)。
同日夕方、事故現場から数百メートル離れた地点で「下水があふれている」との苦情が市民から市役所に寄せられ、午後6時半ごろから計4人で作業をしていた。
事故当時、佐伯さんはマンホール内にはしごを使って下り、詰まった汚泥を除去する作業をしていた。
岡野さんを含む3人は、地上で高圧洗浄機の操作などをしていた。
市消防本部や署によると、午後7時50分ごろ、作業を終えて地上に上がろうとした佐伯さんがマンホール内で落下。
その姿を見て助けに向かった岡野さんも倒れたという。
午後8時過ぎに消防隊員が到着し、2人を2時間半以上かかって引き上げたが、意識はなかったという。
https://www.asahi.com/articles/ASNBP35RGNBPUJHB002.html
10月21日6時18分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、深さ7mのマンホールだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐伯さん(41)が、深さおよそ7メートルのマンホールから上がろうとして転落し、助けに向かった岡野さん(38)も転落した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d208d33d057ddf810f4a8d37024aa306eed734d
(2022年5月20日 修正1 ;追記)
2022年5月18日7時0分にYAHOOニュース(茨城新聞)からは、2名は酸欠死だった、死亡した現場責任者が容疑者死亡のまま書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
茨城県土浦市本郷のマンホール内で2020年10月、下水道管の汚泥清掃をしていた男性2人が死亡した事故で、土浦署と県警捜査1課の合同捜査班は17日、業務上過失致死の疑いで、現場責任者で廃棄物処理業「T商事」(土浦市)取締役兼営業統括部長の男性=当時(41)、同市=を容疑者死亡のまま水戸地検土浦支部に書類送致した。
土浦労基署は同日、労働安全衛生法違反容疑で同社と、この男性を同支部に書類送致した。
業務上過失致死の書類送検容疑は20年10月20日午後7時50分ごろ、同市本郷で下水が詰まったマンホール内の清掃の際、酸素欠乏の危険がある現場で作業主任者を配置せず、救助用呼吸器を準備するなどの義務を怠り、つくば市花室、同社員、岡野さん=当時(38)=を酸欠で窒息死させた疑い。
県警によると、現場では男性と岡野さんら4人が作業し、男性が直径約90センチ、深さ約6・8メートルの管内に単独で入り、換気しながら掃除していた。
開始から約50分後、男性は詰まりを解消して足場を上がろうとした際、換気が不十分となって酸素が欠乏し、意識を失って転落。
直後に岡野さんは男性を助けようと中に下りて倒れ、救急隊に救助されたが、2人とも死亡した。
土浦労基署は、労働安全衛生法の両罰規定に基づき、同社の責任も問い、男性とともに書類送検した。
認否については明らかにしていない。
事故の立件について、同社は「責任者がいない」としている。
消防によると、マンホール内から硫化水素と一酸化炭素(CO)が検出されていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7033b11d622b0c54caea403cce8258a174a6c28a
5月17日17時56分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、マンホール内で人が倒れた場合に無防備で救助に入らないよう、もう1人に指示していなかったことが書類送検理由だなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の捜査で、現場責任者の男性が「酸素欠乏危険作業主任者」を現場に配置していなかったことが分かり、警察は、マンホール内で人が倒れた場合に無防備に救助に入らないよう指示を怠ったなどの過失があったとして、男性を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
作業を請け負った会社については、男性がこの会社の役員で、現場に行くことを社長に伝えていなかったため、責任を問うことはできないということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6dea104daa911b5b4d1c46ae7fd84a7f91dad7b
5月18日付で毎日新聞(茨城版)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警捜査1課は、配管の詰まりを除いたことで、酸素濃度の低い空気が流れ込んだとみている。
https://mainichi.jp/articles/20220518/ddl/k08/040/070000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。