2016年8月15日15時35分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥が電線をつついたり、ヘビが電柱によじ登ったりしたために起こる停電が、島根県内で相次いでいる。
劣化した電線に触れてショートするのが原因で、今年5~7月のヘビによる停電回数は、昨年度の年間被害数をすでに上回った。
中国電力は、ヘビが狙う電柱上の鳥の巣の撤去作業を強化するなど、動物による停電対策に追われている。
同社松江営業所によると、今年4~7月、県内で発生した停電は189件だった。
そのうち、ヘビが引き起こした停電は昨年度の1.7倍の12件、カラスなどの鳥によるものは8件(昨年度21件)あった。
感電したとみられる死骸が現場付近に残っておらず、原因が特定できないケースも50件あった。
ヘビによる被害が特に多くなっており、12件のうち8件は夜間に起きた。
6月15日深夜には、松江市岡本町の1243世帯が最大2時間20分、その翌晩は同市内中原町で157世帯が最大1時間16分停電した。
日本蛇族学術研究所(群馬県太田市)によると、アオダイショウといわれるヘビは木に登る習性があることから、被害の大半はこのヘビによるものとみられる。
住宅付近に多く生息し、大きいものは2mを超えるとされ、気温に敏感に反応するという。
同研究所の担当者は、「基本的には昼間に活動するが、夜間の方が動きやすい気温だったのかもしれない」と推測する。
動物による停電を未然に防ぐため、中国電力は、様々な対策を講じている。
ヘビについては、過去に被害のあった電柱を中心に、ヘビの嫌う臭いを出す「忌避剤」を付着。
今年からは、ヘビが嫌う素材のシートも試験的に導入し、電柱に巻き付けている。
今年4月には、松江市内で鳥の巣が電線に接触して停電が発生。
巣にいる鳥のヒナがヘビの標的になるだけでなく、巣自体が原因になった。
同社は、電柱上にある鳥の巣の撤去活動も強化。
同社松江営業所が今年1~7月に撤去した件数は206件で、記録の残る2012年以降、最多となった。
ただ、県内にある電柱約25万本すべてに対策を講じるのは難しい。
同営業所の昌子・配電保修課副長は、「鳥の巣など、少しでも電柱の異変を見つけたら、情報を寄せてほしい」と呼びかけている。
出典
『電線触れショート、ヘビで停電相次ぐ…島根』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160813-OYT1T50154.html
キーワード;小動物
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