2016年8月17日付で毎日新聞大分版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前9時ごろ、日田市清水町の市営バイオマス資源化センターの地下にある調整槽付近で「ゴオーン」という爆発音が起き、槽内のメタンガスに引火したとみられる青白い炎と煙が立ち上った。
吹き飛んだマンホールのフタで地上の壁の一部がはがれ、扉や配管が変形したが、けが人はなかった。
同センターは2006年4月に稼働。
生ごみや豚ふん尿などを1日約50トン受け入れ、調整槽(有効容量320m3)の水中ミキサーでかき混ぜて発生したメタンガスを発酵槽に送り、バイオガスでタービンを回して発電するシステム。
途中の工程で堆肥も生産している。
市の梅山・市民環境部長は原因について、「火元は上からつるしているミキサーの配電線しか考えられない。何らかの原因でガスに引火した可能性もあるが、ミキサーは3年前に新規導入したばかりで、経年劣化は考えにくい」と説明。
今年3月までは1時間おきに断続的に運転し、4月からは連続運転に切り替えていた。
ここ連日の猛暑で、ガスの発生量が通常より多くなっていたことも考えられるという。
警察や消防などは、水中ミキサーを取り出して原因を調べる。
市は、原因が解明されるまで、生ごみは市清掃センターで処理する。
豚ふん尿の受け入れと発電は続ける方針だ。
出典
『爆発 日田のバイオマス施設で メタンガスに引火? けが人なし』
http://mainichi.jp/articles/20160817/ddl/k44/040/278000c
以下は、関連情報。
(8月16日18時56分 大分放送)
市によると、当時、調整槽の中で堆肥を混ぜる水中ミキサーという機械の配線が切れ、ガスに引火し爆発が起きたとみられるという。
出典
『日田市のバイオマス資源化センターで爆発』
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=08160034715&day=20160816
(8月19日付 大分合同新聞)
生ごみなど「原料」をためる地下タンクは、高さ6m、幅5m、奥行き12.5m。
脱臭設備はあるが、ガスの濃度計はなかった。
生ごみの沈殿を防ぐ攪拌機のコードから漏電し、滞留したメタンガスに引火した可能性があるとみて、市は、メーカーに調査を依頼している。
梅山市民環境部長らは会見で、「連日の猛暑によってタンク内の温度が上がり、通常よりもガスが発生しやすい環境だったかもしれない」と説明した。
出典
『日田バイオマス発電所 メタンガス爆発』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/08/17/002217756
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。