2018年4月13日23時40分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本仙台支社は13日、東北新幹線の40歳代の男性運転士が今月1日、運転中に居眠りをし、仙台駅で停止位置を約20m通り過ぎ、非常ブレーキで停止したと発表した。
乗客約500人にけがなどはなかった。
発表によると、この車両は東京発盛岡行き「やまびこ59号」(10両編成)。
同日午後10時過ぎ、自動減速して仙台駅に近づいていた車両の速度が通常より速かったため、車掌が非常ブレーキをかけたが、停止位置を越えた。
車両を所定の位置に戻すため、1分半ほど到着時間が遅れた。
社内の聞き取りに対し、運転士は当初、「17両編成の新幹線と勘違いした」と説明していたが、曖昧な点があったため調査を続けたところ、13日になって「停車の約4分前から居眠りをしていた」と話したという。
同支社は、「迷惑をお掛けし、深くおわびする。運転士には厳しく指導した」としている。
出典
『新幹線の運転士居眠り、駅で車掌が非常ブレーキ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180413-OYT1T50128.html
4月13日21時5分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運転士は当初、社内調査に対し、長さ約250mのやまびこ号(10両編成)ではなく、約400mのはやぶさ・こまち号(17両編成)と勘違いして、停止位置を誤ったと説明した。
あいまいな点があり、確認していたところ、13日になって「仙台駅に着く4分ほど前から居眠りしていた」と申告した。
新幹線の乗務歴は6年で、乗務前点呼でも異常はなかったという。
出典
『東北新幹線運転士が居眠り 車掌が非常ブレーキ 仙台駅』
https://www.asahi.com/articles/ASL4F6D79L4FUNHB00N.html
(ブログ者コメント)
〇新幹線運転士が居眠りしたなど、あまり聞いたことがない。
そこで調べてみると、2003年に山陽新幹線岡山駅で、運転士が睡眠時無呼吸症候群(SAS)で8分間、26kmにわたり居眠り運転していたという事例が見つかった。
『鉄道機関における睡眠時無呼吸症候群対策』
http://www.iatss.or.jp/common/pdf/publication/iatss-review/35-1-04.pdf
今回は、単なるヒューマンエラー的居眠りだったのだろうか?
〇在来線では、たまに居眠り運転事例が報じられることがある。
以下は昨年の千葉県事例。
(2017/6/5 0:06 日本経済新聞)
JR東日本千葉支社は4日、逗子発千葉行きの総武線快速電車(15両編成、乗客約650人)が3日、津田沼駅に到着する際、50代の男性運転士が居眠りし、約30m手前で停止したと発表した。
運転士は「ブレーキ作業中に一時的に睡魔に襲われた」と話している。
同支社によると、快速は午後2時55分ごろ停止。
運転士は車掌の指摘を受けてすぐに出発させたが、乗客を全員降ろした後だと思い込み、今度は停止位置を約10m行き過ぎ、車掌が非常ブレーキをかけて停止した。
駅には8分遅れで到着した。
運転士は昨年、睡眠時無呼吸症候群と診断されていたが、治療して医師から乗務可能と言われていた。
3日の乗務前の健康状態も問題はなかったという。
同支社は、この運転士を当分は乗務から外すとしている。
〔共同〕
出典
『駅手前で電車停止 千葉、運転士「睡魔に襲われた」』
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG04H2G_U7A600C1CC1000/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。