2011年12月5日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1065/
(2018年4月21日 修正2 ;追記)
2018年4月13日20時5分に日本経済新聞から、国やメーカーへの損害賠償請求は棄却されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市東成区の駐車場で2009年、老朽化した消火器が破裂し重傷を負ったとして、当時小学4年生だった男性(18)がメーカー「ヤマトプロテック」や国などに約9200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は13日、請求を棄却した。
金地裁判長は判決理由で、メーカー側の責任について、事故は駐車場の管理者が適切な管理を怠ったため発生したもので、予見はできず、事故発生を回避する義務はなかったと判断。
国が消火器の安全な取り扱いや保管方法を定める義務を怠ったとの主張も、「容器の表示内容はメーカーや業界団体が決める事項で、国に権限はなかった」と退けた。
判決によると、09年9月、駐車場に立ち入った男性が1989年製の消火器を触ったところ破裂。
破片が頭に当たって頭蓋骨骨折などの大けがを負い、障害が残った。
国は事故を受け、11年1月に、消火器の使用期限や安全な取り扱い方法の明記などを義務付けた。
男性側が当初、提訴の相手に含めていた駐車場管理者の男性との間では、解決金300万円を支払う内容で既に和解が成立している。
〔共同〕
出典
『消火器破裂事故、重傷男性が敗訴 大阪地裁 メーカーと国の責任認めず』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2937114013042018AC8Z00/
4月13日19時9分にNHK関西からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪・東成区の18歳の男性は、小学4年生だった9年前の平成21年、区内の駐車場にあった消火器で遊ぼうとしたところ、腐食が進んでいたために破裂し、頭などに重傷を負って後遺症が残った。
男性は、国やメーカーなどが古くなった消火器の危険について注意喚起を怠っていたなどとして9200万円余りの賠償を求め、国は「必要な対策は取っていた」と主張していた。
13日の判決で大阪地方裁判所の金地裁判長は、「国は過去の事故を踏まえ、メーカーの協力のもとで、消火器の本体に耐用年数や点検の必要性、それに腐食のあるものは危険なことなど、破裂事故を防ぐための表示をさせていた」として、男性の訴えを退けた。
判決のあと、男性の父親が記者会見し、「今後も消火器の破裂事故があるかもしれず、息子のようなけがを負う人が出るかもしれない。国に責任がないとした判決には不満だ」と話していた。
出典
『消火器破裂事故 国の責任認めず』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180413/3798331.html
4月14日付で朝日新聞(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
判決は、この消火器が製造された1989年より前から、国は「5年を目安に点検が必要」などとする注意表示を本体につけるよう指導していたと認定。
事故を防ぐ義務は駐車場の元管理人にあったとし、業界団体とメーカーの過失はないと結論づけた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。