2018年4月13日8時4分に読売新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
愛知県岡崎市は11日、市内の小学校の新入学児童に配っている防犯ブザーで、内蔵の乾電池が破裂する事故が相次いで2件発生したと発表した。
けが人はいなかった。
市では、問題のブザーを本体ごとすべて回収し、新しいものと交換する。
破裂事故が起きたのは、市が昨年4月に新入学児童に配った4200個のうちの2個。
3月19日と今月7日、いずれも児童の自宅でランドセルに取り付けるなどした状態で、パーンという風船が破裂したような爆発音がして、ブザーの中に入っていた2本の単4型アルカリ乾電池のうち1本が破裂、ふたが外れるなどして中の黒い粉末が飛び散った。
電池は配布時のままで、同じ中国製のもの。
ブザーを製造した札幌市の会社によると、同様の事故はこれまでに全国で4件起きているという。
岡崎市安全安心課では、「児童が手に持っていればけがをした可能性があった」として、メーカーに対応を要請。
電池を日本メーカーのものにしたうえで、本体のふたが外れにくくした改良品を製造。
昨年4月に配布した4200個をすべて回収し、新品と交換する。
交換は来週中の見込みで、同課では「それまでは、電池を新品に取り換えて使ってほしい」と呼びかけている。
出典
『児童に配布の防犯ブザー、電池破裂2件相次ぐ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180412-OYT1T50013.html
4月12日8時33分に日テレNEWS24(中京テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡崎市によると、防犯ブザーは去年4月、市内の小学校に入学した児童4200人に配布。
今年3月と4月、計2個のブザーの電池が破裂し、その衝撃でプラスチックのカバーが壊れた。
ブザーはともに児童の自宅で破裂、けが人はいなかった。
防犯ブザーはランドセルに付けて使用するもので、市は保護者らに使用を控えるよう呼びかけるとともに、今後、児童に配布したすべてのブザーを新しいものに取り換えることにしている。
防犯ブザーの製造業者によると、電池の破裂は、ほかにも全国で4件起きていて、いずれも製造番号が同じ電池。
出典
『児童の防犯ブザー電池が破裂 岡崎市が配布(愛知県)』
http://www.news24.jp/nnn/news86238872.html
(ブログ者コメント)
読売新聞には、破裂して長手方向がパックリと裂けた乾電池の写真が掲載されている。
(2018年4月23日 修正1 ;追記)
2018年4月20日1時45分に朝日新聞から、国民生活センターが行なった実験でも破裂したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
防犯ブザーに装着されていた中国メーカー製の電池が破裂する恐れがあるとして、国民生活センターは19日、この電池の使用を控えるよう、注意を呼びかけた。
センターによると、S社(本社・札幌市)が販売する「安全防犯ブザー(生活防水)」についていた単4アルカリ電池。
「Vinnic」というロゴと、ロット番号「12-2020」が記載されている。
センターには昨年8月以降、「防犯ブザーに入っていた電池が破裂した」という情報が5件寄せられた。
そのうち2件は、愛知県岡崎市で発生。
市内の小学1年生に昨年配布した防犯ブザーの電池が、今年3~4月に破裂するトラブルがあった。
センターは、該当の電池が入ったブザーを10個調査。
ブザーを鳴らし続けるテストを実施したところ、2個は1~2日後に電池が破裂した。
ブザー本体に、電池破裂につながる異常はなかったという。
S社によると、2016年2月~17年4月、このロット番号の電池を入れたブザー約2万5000個前後を出荷。
同じ電池でも、他のロット番号では破裂したという情報はないという。
出典
『防犯ブザーの中国製電池、破裂の恐れ 注意呼びかけ』
https://www.asahi.com/articles/ASL4M5FJ0L4MUTFL00C.html
4月19日22時42分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
センターの調査の過程で、ほかに2件の事故を確認した。
原因は、乾電池の安全弁が機能せず、消耗によって発生したガスが放出されなかったためとしている。
センターが自治体から提供を受けた未使用の10本で、ブザーを継続して鳴らす電池消耗テストをした結果、1~2日で2本が破裂した。
机上においた本体から電池ボックスのふた、電池などが数m飛び、センターは「手に持っている時に破裂すれば危険が大きい」としている。
文部科学省も同日付で、防犯ブザーを配布する各都道府県教委などに注意喚起した。
出典
『防犯ブザー 電池破裂例 16年以降配布、中国製』
https://mainichi.jp/articles/20180420/k00/00m/040/035000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。