25日、札幌市のJR函館線で変圧器が不具合を起こして送電ができず、あわせて200本近くの列車が運休したトラブル、原因は小さな変圧器の冷却装置(ラジエーター)の破損だった。JR北海道で初めてという。
変圧器内部の圧力が異常に上昇した可能性があるが、基本構造が同じ道内103カ所の装置の再発防止に不可欠な原因究明はできていない。
JRは緊急点検を始めるとともに変圧器を鉄道総合技術研究所(東京)に送り、調べる。
JRによると、壊れた変圧器は「吸上(すいあげ)変圧器」と呼ばれる。
列車に供給される電気は、電柱で線路上に張られた「架線」から列車に供給される。
使用後の電気は架線と同様に張られた「帰線」を通じて変電所に送り戻されるが、その際の電気の流れを安定させるのが、吸上変圧器だ。
この変圧器は、電化区間のおおむね3~4kmおきの上下線各1カ所に設置されている。
破損したのは札幌から岩見沢方面への下り線の変圧器だが、今回は上り線でも安全機能が働き、上下線とも送電できなくなった。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/452323.html
(2013年4月6日 修正1 ;追記)
2013年4月5日21時0分にNHK札幌から、変圧器内部で配線が切れ漏電したことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北海道は、不具合のあった変圧器の内部で配線が切れて漏電したことが原因だったと発表した。
JR北海道が5日発表した原因調査の中間報告によると、不具合があった変圧器の内部でコイル状に巻かれている銅線が切れ、容器の内側に接触し、焦げたとみられる跡が見つかったという。
JRでは、漏電により送電が止まったのが原因だとして、調査を依頼している鉄道総合技術研究所に銅線が切れた原因について、さらに調べてもらうことにしている。
また、JRでは再発を防止するため、指令センターから変圧器の異常を監視する装置や、遠隔操作で送電を制御する装置の導入を進めることにしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130405/eadd11aada911be328de87a0ac9cdd24.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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