2017年4月28日13時18分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島市中区の雑居ビルで、2015年10月、メイドカフェの従業員と客計6人が死傷した火災で、飲食店の男性従業員が、出火直前に火元とみられる1階階段のごみ置き場付近で「ガスバーナーでゴキブリの駆除をしていた」と説明していることが、28日、捜査関係者への取材で分かった。
警察は、火災につながる行為とみて、近く、男性従業員を重過失失火などの容疑で書類送検する方針。
捜査関係者によると、男性従業員はビルテナントの店で働いていた。
警察の任意の聴取に対し、ごみ置き場付近でゴキブリにアルコールスプレーを吹き付け、ガスバーナーを使用したと話したという。
警察は、火がついたまま動き回るゴキブリなどを介して、近くのごみなどに燃え移ったとみている。
また、ビル所有者とメイドカフェ運営会社社長が、防火措置を講じる注意義務を怠った疑いがあり、警察は、2人を業務上過失致死傷容疑で書類送検する方針。
火災は15年10月8日夜、中区流川町の2階建て木造一部鉄骨造りのビルで発生。
1、2階にあったメイドカフェの客と従業員の計3人が急性一酸化炭素(CO)中毒で死亡し、3人が重軽傷を負った。
一部の遺族は、昨年、ビル所有者らを相手取って約8000万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こしている。
出典
『広島ビル火災 火元は「ガスバーナーでゴキブリ駆除」』
http://mainichi.jp/articles/20170428/k00/00e/040/263000c
4月28日11時47分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
このビルに入居する飲食店の従業員だった男性が、警察の任意の事情聴取に対し、「ゴキブリを駆除するのに火を使った」という趣旨の説明をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。
警察は、この火が周囲に引火して火災が起きたかどうか、慎重に調べている。
火災は15年10月8日午後9時40分ごろに発生。
木造一部鉄骨の2階建てビルが全焼し、2階のメイドカフェのアルバイト従業員の女性(当時28)と男性客2人(いずれも当時36)が死亡した。
火元は段ボールなどが置かれていた1階の階段横とみられ、捜査関係者によると、別の飲食店に勤めていた男性は出火当時、近くでゴキブリに火をつけ、駆除していたという。
出典
『「ゴキブリ駆除に火使った」従業員が説明 3人死亡火災』
http://www.asahi.com/articles/ASK4X3JLMK4XPITB00D.html
(2017年6月9日 修正1 ;追記)
2017年6月7日13時49分に朝日新聞から、関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島県警は7日、ビル内の飲食店の店員の男(26)がガスバーナーでゴキブリを駆除しようとして引火したとして、重過失致死傷と重過失失火容疑で書類送検した。
「こんな場所で火を使えば火災になり、危険だという認識が薄れていた」と、容疑を認めているという。
県警によると、男はガスバーナーに火をつけ、アルコールスプレーを噴射してゴキブリを駆除しようとし、火が段ボールなどに引火。
ビルに燃え移って3人を死亡させ、3人を負傷させた疑いがあるという。
また、ビルの所有者の女(57)とメイドカフェの店長だった女(47)も、適切な避難訓練などを実施しなかったなどとして、業務上過失致死傷容疑で書類送検した。
出典
『3人死亡火災、店員ら書類送検 ゴキブリ駆除にバーナー』
http://www.asahi.com/articles/ASK6741V2K67PITB00F.html
6月7日22時25分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警によると、元店長は15年夏から、霧吹きで散布したアルコール製剤にバーナーで火をつける方法で害虫を駆除しており、元店長は「危険という認識が薄れていた」と供述したという。
県警は、火災当日の状況について、元店長は可燃物に点火したことを認識していなかったと判断した。
出典
『メイドカフェ火災 ガスバーナーで害虫駆除、3人書類送検』
https://mainichi.jp/articles/20170608/k00/00m/040/069000c
(ブログ者コメント)
朝日新聞の記事は、読み方によっては、火炎放射器のようにスプレーを使っていたとも読める。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。