2017年4月30日11時35分に岩手放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月30日19時26分にNHK岩手からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後、岩手県北上市のコンクリート製造工場で、作業中の男性がタンクの中で砂に生き埋めとなり、死亡した。
事故があったのは、北上市村崎野のO生コンクリート花北工場。
29日午後3時前、社員の男性(37歳)が、生コンクリートの原料の砂を貯蔵する高さおよそ8mのタンクの中で、タンクを補修するため、固まった砂をほぐす作業をしていたところ、足元の砂が崩れ、引きずり込まれるように生き埋め状態になった。
消防が、およそ2時間半後に救出したが、男性は搬送先の病院で間もなく死亡が確認された。
事故当時、男性は1人で作業をしていたということで、警察が事故の原因を調べている。
これまでの調べで、男性は命綱をしていたことがわかっている。
出典
『コンクリート製造工場 砂に生き埋めで男性死亡』
http://news.ibc.co.jp/item_30007.html
『砂に埋まる事故の工場で現場検証』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6043053411.html
(2017年5月22日 修正1 ;追記)
2017年4月30日付の岩手日報紙面に、事故時のやや詳しい状況が下記趣旨で掲載されていた。
死因は窒息死だった。
警察などによると、貯蔵槽は高さ約8m。
約2m四方の7カ所に区分けされ、砂や砂利などのコンクリート材料が入っていた。
男性は、砂貯蔵槽の補強工事の準備のため、槽内下部にたまった砂を排出していたところ、直径約40cmの排出口付近で砂に埋まった。
作業は男性1人で行っていた。
何らかの原因で足元の砂が崩れて埋まったとみて、警察が詳しい原因を調べている。
工場長は「もっと注意喚起すべきだった。作業ルールなどを見直し、再発防止に努めたい」としている。
(ブログ者コメント)
紙面に掲載されていたイメージ図では、平らだった砂がロート状に陥没し、男性の体が排出口の半ばまで埋まったかのように描かれている。
そこから推察するに、排出口付近でブリッジを組んでいた砂が崩れ、砂が流れ出したものの、途中で男性の体が排出口を塞ぐ形となり、砂の流出が止まって生き埋め状態になった・・・ということだったのかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。