2016年6月27日11時36分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月27日11時1分にNHK宇都宮からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県那須町の遊園地「那須ハイランドパーク」で、昨年5月、ジェットコースターから落下した部品で1人が軽傷を負った事故で、国交省の社会資本整備審議会は、27日、コースの斜面でコースターを引き上げるための「コンベヤーチェーン」のピンが錆びて破断したのが原因とする調査報告書を公表した。
国交省への意見として、コースターのある遊戯施設がチェーンの保守点検を適切に実施するよう指導を求めた。
報告書などによると、昨年5月2日午後3時10分ごろ、重さ約1.1kgの金属製部品(長さ約26cm、幅約5cm、厚さ約1cm)が地上10mから落下。
防護ネットで弾んだ後、下にいた40代の男性に当たり、男性は頭に切り傷を負った。
乗客22人に、けがはなかった。
落下したのは、チェーンの部品をつないでいる「外リンク板」で、部品を固定するための長さ約10cmのピンが錆びて折れていた。
コースターは頂上に到達しており、走行に影響はなかった。
報告書によると、事故は、落下した部品を留めていた金属製のピンが腐食して折れ、その後も気づかずに運転が続けられた結果、部品が外れて落下したと推定されると分析している。
その上で、ピンなどの腐食を含めて、チェーンの劣化や損傷の状態をきちんと確認していれば、事故を防ぐことが出来たと指摘している。
ジェットコースターなどのチェーンは、法律で定期検査の際に目視で確認することになっているが、ピンの腐食などについては検査の項目に入っておらず、施設でも確認していなかったという。
直近の2014年9月の定期検査でもチェーンは目視による確認だったため、内部の錆びを見抜けなかった。
冬季休業中の昨年1~2月に給油せず屋外に放置したことも、錆びの発生に影響したとみられる。
運営会社は部品を交換し、10月に運行再開した。
出典
『さびたピン破断、負傷事故原因に 栃木コースター部品落下 』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG27H0F_X20C16A6000000/
『コースター部品落下は点検不良』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096969441.html?t=1467062159074
(ブログ者コメント)
以下は、国交省HPに掲載されている記事。
http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000621.html
以下は、上記記事中の報告書(概要)。
破断したピンの写真などが掲載されている。
http://www.mlit.go.jp/common/001136001.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。