2013年10月5日付で読売新聞富山版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「ドスン」と鈍い音と共に落ちる壁、頭から血を流して倒れる買い物客――。
高岡市駅南のスーパー「S市場高岡駅南店」で4日、石こうボードの壁(縦1.8m、横6.25m、厚さ8.5cm)が崩れ、女性2人が重軽傷を負った事故。昼時の買い物客でにぎわう和やかな店内は一瞬にして緊張に包まれた。
壁を天井に固定していたネジが抜け落ちており、警察は、店や建設業者などから詳しく事情を聞き、事故原因の解明を急ぐ方針だ。
4日午前11時25分頃、約50人の買い物客でにぎわう同店に、ドスンという鈍い音と共に、「落ちた」と目撃者の叫び声が響いた。
従業員のNさんが駆けつけ、倒れた壁と床のすき間に潜り込むと、市内の女性(74)と孫の女性(25)があおむけに倒れているのを発見。74歳の女性は頭から出血していたため、「タオルを持ってきてくれ」と叫んだ。
店の入り口には「緊急事態のため閉店中」と張り紙がされ、レスキュー機動隊が慌ただしく到着するなど、同店周辺は物々しい空気に包まれた。
警察などによると、崩れた壁は天井などにネジで固定され、建物の壁から約53cmせり出す形で設置された「つり壁」で、鉄製の枠に石こうボードを張り付けた構造。
はがれ落ちた壁の上部の接続部には、壁を天井に固定していた数十本のネジが付いたままの状態だった。
倒れた壁は、売り場の買い物カートとパン陳列台に支えられる形となり、床との間には約80cmの隙間ができたため、女性2人は直接下敷きにならずに済んだという。
同店を運営する食料品小売り「Mフード」(氷見市)の渡辺常務らは同日、店内で会見し、「誠心誠意、原因を究明する。心よりお詫び申し上げたい」と謝罪。
同店では、店長が毎日店内を巡回し、壁のすき間や雨漏りなどの異常がないかチェック項目を設けて目視で確認しているとし、4日も事故直前までつり壁に異変はなかったと説明した。
同社は、県内で運営するスーパー5店舗すべてで同日夕、緊急点検を実施。ネジを締め直すなどし、「危険はないと判断した」(渡辺常務)ため、5日以降も通常営業を行うという。
一方、同スーパーの建築工事を担当したM建設北陸支店(金沢市)によると、工事は2011年7月~11月に行われた。
「工事に問題は無かった」とするが、内装工事は場所によって同支店と店舗側で担当が分かれており、今回落ちた壁については「どちらが工事を行ったのか、現地に派遣した社員からまだ連絡が無く、現時点では分からない」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20131005-OYT8T00012.htm
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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